IndexNo:387:『ふるさとを愛す心』
切花は、今日で彼岸商戦が終わりになったが、台風明けの翌々日の火曜から小売が好調なことで強含みで取引されている。また、水曜日は中日(なかび)ということで心配していたが、近年最高の入荷数量、販売額を記録している。来週は、大菊が入荷減になる予定であり、担当者も必死になって集荷をしている状況だ。鉢物は、売り日の日曜日が台風の影響を受けたことで、今週は弱含みで取引されて昨年並みの取扱高で推移しているが、これからの秋商戦に向けて「喝」を入れて努力していきたいと思っている。 大都市圏内での景気の回復とマジックに踊らされてきた兆しが多々あったが、お盆・お彼岸商戦を終わってみると、地方でもやや回復の兆しという状況ではないかと感じている。確かに「敬老の日」需要は落ち込んではいるが、仏花需要と葬儀需要(スタンド花)が増加し今の安定した相場を引っ張っているのは事実である。そうなると花商も利益が多少なりとも上がってくるし、生産者も重油を炊かない時期だけに冬場に備えて、手取額を蓄えて頂きたいと思う。 前回も述べてきたが、中心市街地がデパートの増床オープン効果で元気である。台風明けの月曜日の「敬老の日」商戦では、郊外店のイオンモールと互角に、いやそれ以上に販売しているのではないかと感じた。しかし、駐車場の問題で2.3キロ離れた所に駐車場は確保して無料バスでの送迎をしていたが、かなりのクレームが来ていることは問題となっている。中心市街地活性化の問題は、民間だけではなく行政の応援も必要不可欠となってくるのも当然である。 当社は、今まで買参・仲卸そして出荷者の皆さんに育てていただいた恩がある。また、セリに参加し購入するために早朝から、遠方から来て頂いている。だから顧客のサービスだけは忘れないように強く社員に言い聞かせて実践している。当たりまえの話であるが、そのことを近年忘れている市場が多いと思うが・・・・。中心市街地のデパートや商店等も同じことが言えるのではないかと思う。行政は、宮崎市を長い年月を掛けて盛り上げて成長させてきた中心市街地を見放す訳にはいかない。『助けていただいた恩は必ず返す』を基本に応援して欲しいと思う。県外資本は見切りが早く撤退も早い。地元の人間は、どんなことがあっても離れるわけにはいかない。私は思う。大手量販や商社は簡単に撤退できるが、地の人間は、地元と心中するしかないのである。それが『ふるさとを愛す心』ではないかと思う。 |