IndexNo:389:朝早くから・遠くからセリに来て頂いた顧客をより大事に
木曜から今日にかけて東京、横浜と出張に行ったために金曜の相場は正確に把握できないが、連絡を受けた限りでは大菊をはじめとする菊類が後半に下げ相場となり厳しかったようである。彼岸商戦も終わって価格も落ち着いてくる時期だけに、これらの取引に対して注目していきたいと思っている。 大都市の花き市場では、相対取引が増えてセリ場での上場が減少していることは皆が知っていることである。昨日からの青果や水産市場の市場視察でも同じことが言える、いや青果と水産と同じ道を「花」も歩んでいるように思えた。しかし、「花」と青果・水産との違いはハッキリしている。「野菜屋」「魚屋」は確実に私たちの町から消えている。顧客の大部分は量販店であるということである。「花屋」はまだまだ現役で私たちの町に多く存在しているのである。 大都市での量販店は確かにすごい量を購入してくれている。地方での花き市場は量販店との取引は半分にも満たない状況であるのは理解している。それぞれの花き市場の方針や経営戦略もあるのでどれが正しいということはないと思う。「お前は何を考えているの」との声も多いのは事実である。私が心より思うのは、今まで育てて頂いた『恩』をどうするのかということだけである。 確かに相対取引にて大部分を販売していくのは、今の取引の流れであることは理解している。朝早くから、遠くから市場に来ていただいている顧客は満足しているのだろうか。当社もネット取引を2002年から行っているが、相対取引とセリ取引では、セリの部分に重点を置いている。地方市場の傾向であるかもしれないし、私の考えが今の時代にマッチしないかもしれないが、今後も途方の花き業界の『小売事情』を軸にしてお客様を大事にしていこうと思っている。 |