IndexNo:390:好景気への転換
今週、切花は入荷量が若干であるが減少してきてはいるが全体的には中値安定での取引となっている。鉢物は秋苗の植え込みシーズンで期待はしているが、切花同様に中値での取引となっている。また、買付商品は依然厳しい販売となっており我慢の時期ではなかろうかと感じている。東日本では東北・北海道と秋の気配が進んでいると思うが、南九州では多少の冷え込みは感じるものの、まだ30度近い気温であるために秋という実感がないのも事実である。逆に春という季節に関しては、いち早く生産・販売と活発になってくる。 花き業界は、最近ようやく景気が戻りつつあると販売を通して感じてきている。昨年の同時期と比べて、末端の景気が戻ってきた証だと思うが、祝ごとでのアレンジ・スタンド花等の需要が増えてきているようだ。また、お盆商戦・彼岸商戦においても花商の方々から「売れてきている」との声を聞く。そうなると花き市場も活気が出て、業界全体が押し上げられてくる。生産者の方々も冬場での生産において重油等の高騰で厳しい経営をしなければいかず、この時期に「取れる時に取る」ということをしていかなければ生き残っていけないのである。 今後、花き業界も好景気の仲間入りをしていくかの瀬戸際であるが、12月商戦でハッキリとした結果が出てくるであろう。青果業界は、中国の農薬問題で輸入が減少していることで今の強含みの取引を長期間、形成しているそうだ。しかし、農薬問題が片付いてくればどのようになるのだろうか。やはり業界全体が一緒になって自らの力で生産・販売計画をしていき、生き残っていくことが肝心ではなかろうか。当社でも、年末商品に関してここ1ケ月の間に最終的な調査・計画が終わる。顧客が欲しい売れ筋商品をどのように集荷していくかがポイントになる。せっかく神様から頂いた「好景気への転換」を大事にしていかなければならない。その為には、いつものように『足で稼ぐ』である。 |