IndexNo:391:地方の花き業界が生き残るために誰かがやらなければいけない
今週、切花は大菊を中心に中値安定で取引されている。今日金曜は、菊類は鹿児島が下げ相場であり、取引で産地が同じ枕崎の商品が月曜から増えてくる傾向であるものと思われる。今週から暖地物の商品も白大の神馬を含め、品質的には固めに仕上がっており、本格的に冬商品の取引か進んでくるものと思われる。鉢物は、秋商品の売れ筋であるパンジー苗を筆頭に売れが良くなってきており、ようやく昨年の流れに近づきそうである。買付商品の引合いも強く、この次期から良い方向に進みそうである。 先日、東京において花き卸売市場協会での「今後の花き流通と市場のあり方検討委員会」に出席してきた。私自身は、中央卸売市場部会・部会長として出席してきた訳であるが、地方の花き市場の実態を踏まえて意見を述べ、今後の地方の花き市場のあり方を勉強していく所存である。そして『市場として生き残る』為の情報を他の市場にも伝えていきたいと思っている。九州を含めた地方の花き市場が生き残るためには誰かがリーダーシップを発揮していかなければならないだろうし、生き残るためには必要不可欠であると思う。 東京と宮崎を比べると一人あたりの所得金額は半分であり、個人の花々の年間の購入額も大きな差がある。宮崎県は、一人あたりの所得金額は都道府県の中でも後ろから数えた方が早いほど低い。また、宮崎ではここ5年間は景気の低迷により「カネ」の流れが非常に悪い。その中でも農業を中心とした県内の経済は今でも最悪である。生鮮品を生産する農家の所得が年々減っていることで「カネ」が流通しない。そうなると県内経済が衰退してしまうのである。そういう中で生き残る為に何が必要なのか・どのような行動をしていけばよいか・情報を取り、分析した後の行動の仕方等が大事になってくる。その為には『足』で稼ぎ『脳』で考え『結集した力』で対応するしかないと思う。口では簡単に言えるが、実際は大変である。経費もかかるし、時間もいる。県内の花き業界が生き残るためには私がやらなければ誰がやると気概をもって頑張っていく所存である。 |