IndexNo:393:「手数料自由化問題」・早めのシュミレーションを実行すべき
今週、相場の低迷にて厳しい商戦となった。2L品は流れがよく単価も平年並みでの取引となっているが、下級品の流れが悪い状況である。当社は、10月としては善戦しているとは思うが、全国の花き市場では取扱高が落ち込んでいる経過である。 さて、正月用の若松・千両の視察が完了したので、10月までの経過報告をしたいと思う。この報告に関しては、あくまでも当社の取引先(個々の生産者)の報告であり、全国の作付状況ではないことをお願い申し上げる。若松は、四国松と波崎松であるが、両産地とも台風の影響がなかったために夏場までは順調に推移してきたが、9~10月の前線停滞による雨の影響にて若干であるが葉伸びが見られるところもある。千両であるが、県内産は、豊作の年なのか全体的に良い商品が生産されており、期待できそうである。波崎産は事前の情報にて「今年は悪い」と聞いていたが、夏場8~9月の関東以北から東北にかけての雨の多さはもとより、曇天続きが響いて「やや悪い」との報告があった。自然を相手にする商品なので出荷者の選別等でイイ・悪いは決まるとは思うが、やや心配するところである。 話は変わるが、10月から毎週のように出張が続いている。ここにきて疲労が溜まり身体がキツい。今週も水曜から大阪で西日本花き卸売市場懇談会があり出席してきた。多くの議題がある中で、注視されることは「市場手数料の自由化」問題である。現在、地方卸売市場は10%であり、中央卸売市場は9.5%の手数料で会社を経営している。「手数料自由化」問題で今後どのように推移していくかは現在のところ不明であるが、死活問題であることは間違いない。私自身、その会議のなかでも述べさしていただいたが、当社は、現在の9.5%の手数料での毎月決算を9%手数料での毎月決算しシュミレーションをしている。0.5%減の経営ができるか、そのためにはどのようにしていけばイイか勉強中である。しかしながら、0.5%減というが15億の取扱高で750万円、25億で1250万円の収入減となるわけで、市場の経営が成り立つかどうか判断するところであるが、頭の痛いところでもある。 シュミレーションの中身であるが、経費削減において仮説の計画をして、実行した場合の影響等を4月からやってきている。今後は、経費削減だけではなく様様な手法を計画して、「手数料自由化」になっても持ちこたえる会社づくりをしていき、生き残るための努力を実践していく所存である。平成21年4月度は2年半先であるが、今からシュミレーションしていけば、直近になって悩まないでいい状況になると思うのだが・・・・。 つまらないことで申し訳ないが、大阪で気付いたことがある。エスカレーターに乗るとき殆んどの人達は、右側に寄って乗っている。東京では、左側荷に寄り、急ぐ人は右側を小走りで通過する。関東・関西でこうも違うものなのか疑問に思っていることも付け加えたい。 |