IndexNo:394:接客後にお客様に気持ちよく帰っていただくために
今週、切花が弱含みで取引されている。今朝も郡部で野菜・生花を販売されている方に小売事情を聞いてみたが「庭先に花々が咲いていて墓花、仏花用が売れない」とのことであった。この時期、ひと霜来れば状況も変わってくると思うが、11月になっても日中の気温が27度近くもあれば厳しいのが現状である。ここ1週間の気圧配置を見ると2年前の気温に似ているので、中旬位には低温が続くと思われる。生産部門では、日中の気温が平温より2度高いのが続くと年末用の商品が早まる恐れがあるので注意はしなければならない。生産者の方々への「温度管理」の指導が需要期に出荷できるポイントとなってくるだろう。 これからの季節、多くの方々が当社に来訪される。年末商戦から3月彼岸商戦の取引が盛んになる程、来訪される機会が増えてくるのだ。10月に入り、私も色々な方と社長室にて接客するようになり、多いときは一日に5組以上の方々と会わなければならない時もある。社員もこれから事務所の応接間で県内外の生産者の方々や輸入商社の方々等の取引先と商談するようになるだろう。顧客と会うことに関しては、アポが必要となる訳であるがタイムスケジュール通りに接客できればいいが、そうでない場合は顧客を30分以上待たす場合がある。もちろん社長室に通したときには「遅くなり申し訳ありません」と謝罪するのは当然である。 大事なことは、用談が終わってからのことである。相手を送り出すときは、3つの方法がある。①部屋のドアまで送る②事務所(事務所から社長室まで入って頂いたとき)の出入り口のドアまで送る③エレベーター若しくは一階入り口まで送る方法がある。どこまで見送るにしても、「有難うございました」「ご苦労様でした」「お気をつけてお帰り下さい」のひと言等、最後の心配りが大きな印象を与え、感じのよい用件終了となる。まちがっても「じゃ、どうも」なとの言葉はやめて欲しいものである。しかし、当社も含めて多くの会社がここまでは実践していないのが現実である。「理解はしているができない、やらない」である。 逆にこちらが接客される側になれば理解できる。話が終わって気持ちよく部屋をあとにできるか、できないかである。大きな企業(市場)ほど徹底して社員教育ができているものだ。このコラムを読んでいる社員諸君、読者の皆様、自分が接客されて気持ちよく帰れることを思い、顧客を送りだす方法を一緒に考えてみましょう。そのことが「一歩前へ」の基本ではないでしょうか。 |