IndexNo:395:これからが正念場

今週・切花は、全体的に厳しい販売が続いている。今年は台風の飛来も少なく、冷え込みや「霜」もまったくないので庭先の花々が綺麗に咲いていれば小売店も売れない状況が続くことも納得できる。例年ならこの時期には、ひと雨来るごとに冷えてくるものであるが、まったく雨が降らないのである。11月なのに25度を越す「夏日」が続き、農作物にも多大な影響が出ている。影響といえば、年末商品が前進傾向にあり、早咲きが懸念されている。逆に鉢物は「売れ」ている。冷えてくれば苗物等の販売が落ち込んでくるが、今年は例年になく長期に渡り好調な販売が続いている状況である。

当社の新規ネット(Web)販売が来月中までにはスタートできる。品目・品種での価格を記載し、数量で販売していた従来のネット(Web)販売は残しつつ、話題性を入れ込んだタイムオークション(短時間に制限する)を組み入れることにした画期的なシステムである。これにより、欲しい人が「買い」を入れることができ、売り切れ御免の従来の販売に対し、オークションというプースでのプラスアルファの購入も可能にした。また、ネット(Web)のシステムも一新して、よりスピーディに購入できるようになる。

新規のネット(Web)販売も充実しつつ、セリ売りの方法も近い時期に変更していく。少量買いができるタイムスポットを設け、より買いやすく・より販売しやすくなるよう、時代にマッチした方法を取っていくつもりである。業界の活性化に向けて、市場から「風」を入れ、荷主・買参・仲卸と一緒になって追い風に乗りたいと思っている。10月・11月と厳しい販売が続くが年末からの商戦に向け、市場が繁栄するもしないも、これからが正念場である。