IndexNo:402:白物家電のカラー化で学ぶこと

昨年12月は冷え込みが強く相場に反映してきたが、今期は4日のみ寒気の影響にて強含みで取引され、水曜・金曜と落ち着いた相場での取引となっている。しかしながら、隣県である鹿児島の仲卸が今朝の☎で言うように小売事情がよくないのは年末商戦に向けて気になるところである。鉢物は第1週の売り日である昨日が、やや苦戦という状況になっている。また、松市に関しては、今年は四国松が例年比20~30%の出荷減ということで関西市場をはじめとするセリ単価が、近年でいちばんの強含みの取引となっている。当社もかなりの入荷減となる状況であり、買参の方々に迷惑をお掛けしそうだ。

さて、黄・赤大に関して最終報告をさせていただく。当社の主産地の情報として、3地区は概ね18日から25日で出荷が終わりそうである。通常分もカジュアル品も同じ出荷期間としてみている。カジュアル品の出荷としては、通年より5日遅いので早期納入先に迷惑をかけそうであり、納入時期の変更を余儀なくされそうである。
とにかく悩みのタネが増え、これからの集荷に「足で稼ぐ」の登場が出番となってきたということは間違いない。小菊・鉄砲百合に関しては、島々(沖縄、えらぶ)の動向に変化するが、正確な出荷時期は「情報が飛び交う」中で把握できないでいるというのが本音である。毎年のように出荷時期に際し、振り回されるので今回はあえて報告しないでいることにご了承頂きたい。

先週、土曜日に大手家電量販店に寄ってみた。白物家電(冷蔵庫・洗濯機・レンジ・炊飯ジャー)において、カラー化されていることに関して驚いた。私の家では、こういった家電商品すべてが「白色」てあり、カラフルなものは一切ない。大手の電機会社のホームページやテレビ等の情報では「思い切った権限委譲の試み」で白物からカラーにと、攻めの販売を決定したそうである。また、80%の顧客もさることながら、残り20%の新規顧客取りを目指し、それなりのコストは上がるがユーザー側には、受け入れられているそうだ。

戦略であるとか、事業改革の計画とかいうものは、一部の優秀なトップとスタッフがいれば、考えられる面があることは確かである。しかし、いくら優秀な人間が関わっていようと、一部の人間だけが理解しているだけでは実施した成果は心もとないと思う。組織として計画を理解していることが必要ではないだろうか。言い換えると、戦略・計画の組織全体への浸透こそが事業変革の原動力となると思っている。そのためには、特に仕事の与え方が重要になってくる。多少難しい仕事であっても、思い切って部下に任せてみると自ら考え、自ら動くことであれば、その実施推進力は飛躍的に高まるのではないか。仕事を通じ、自分自身と部下の技量を磨き、人間としての「器」が広がっていくことを実感できるのが理想である。その実感を最高の喜びと思えるようになりたいものである。