IndexNo:411:花き産業のパイ拡大計画で思うこと

今週、寒気も一段落して暖かい日々が続いている。この2月に20度を越す気温には驚いているが、ショップでの小売も回復し、婚礼・葬儀等の仕事花需要にも押され、セリの状況は、流れもよく一昨年の流れで推移している。鉢物は、花苗物が若干、苦戦しているものの、草花系の鉢物が売れ筋で順調に販売できている。

7日水曜日に東京での日本市場協会の理事会に出席してきた。「花き産業のパイの拡大計画」について協議が行われた。花き業界は、平成2年の花博後、国単位によるイベントもなく話題性にも欠けてきたことは間違いのない事実である。若年層の購入意識を高める為に、数年前から小中学校でのアレンジ教室も実施しているが、なかなか結果が出てこない。若年層が興味を持っているのは、ファッシヨンが圧倒的で、次に「食」である。市場協会がリーダーシップを取りながら、生産業界や生花商団体と一緒にやることがベターな消費拡大だとは思うが、最終的には各個の「意識」の問題だと思っている。誰かがやってくれるだろうでは、この業界の明日はないし、今こそ率先して業界が一緒になって取り組むべきだと確信している。

話は変わるが、懇親会終了後、東京のホテルで「パイの拡大計画」で考えていたら、再認識したことがあった。それは、『水』の大事さを忘れていたことである。一昨年の台風で宮崎市内は断水が続いて、生活用水と飲み水に非常に困った経験をしている。そのときは、都城や鹿児島の皆さんから飲料水を頂き、助けて頂いた。しかし、喉元過ぎればなんとやらで、あの時の苦労を私を含め、忘れているのではないか。『水』もそうだが、「電気」を大事に使うことを忘れてはならないと思う。私達が大事にしていけば、地球環境において貢献できるからだ。

「花き産業のパイ拡大計画」も同じであると思うのです。誰かがやってくれるのではなく、私達、業界人が個々のやるべきことを実行していけば、必ず成功するものと思うのです。生きていく為には、「水」「電気」等も大事だと思うし、『花々』が持っている「心のやすらぎ」や「やさしさ」「美しいと思う心」を与えていくことも大事なものと思うのです。その大事なもので生計を立てている私達だからこそ、お客様に恩返しをしていくべきではないかと思うのです。今以上に、お客様に喜んでもらうことを底辺まで広げていけば結果は出てくるでしょう。その喜んで購入して頂くための手法や手段を皆でやっていこうと思うのです。