IndexNo:412:現場で働く彼らにも、市場情報を流すべきではないか

今週、切花は、日中20度を越す気温の中で菊類、洋花系が好調に販売できているが、球根類は弱含みで取引されている。しかし、彼岸商戦に向けて特販事業を開始する計画なので解消できてくるものと思っている。厳しい時こそ、市場が踏ん張り、通年の相場を作っていくことをやっていく所存である。鉢物は、春苗が今週から好調に販売できており「春商戦」に突入である。今の流れを維持できるように末端の小売状況を把握しながら進めていくことで流通でのリーダーシップを発揮していく。

2月2日の新春4者(市場・生産者・仲卸・買参)懇談会は、200名を越す方々にご出席を頂いた。毎年、開催するごとに出席者が増えて、市場に対する期待を心から感じている。今年は20代・30代の方々が多く出席して頂いて、宮崎県の花き業界がこれから一段と盛り上がっていくものと確信したところであった。また、「市場の活性化」を挨拶の中で述べ、多くの方に協力を惜しまないことを告げられて、今年の目標に弾みをつけてもらったことも嬉しいことであった。

また、先週の10・11日と九州花き卸売市場連合会の役職員研修会が福岡の地で開催された。今回は、私の提案にて、葬儀需要・ブライダル需要と担当職員の勉強会を2班に分けて開催した。私は、葬儀需要に関する担当者の研修会の座長として協議を進めていきました。多くの意見、現状の問題点等を各個に発言いただいて有意義な研修となったと感じました。最後には、各市場の担当者のネットワークを作ることで賛成をもらい、葬儀需要に関する担当者の会をつくることができ、これからは「九州で作られた商品は九州で販売する」を合言葉に皆で頑張っていくよう決定した。

この会議を進めるにあたり、一つだけ疑問に思ったことがあった。それは、現在の市場流通に関する情報が末端の担当者まで降りていないことであった。各社とも役員や幹部の方々には、市場情報が伝わっていると思うが、現場で実践する社員に伝わっていない。生産者や買参の方々よりも情報が遅いと市場レベルの問題だけでは収まらないと思っている。やはり、業界の情報は早く、末端まで伝えていくべきではなかろうか。顧客から聞かれても「知らない」では、誰がリーダーシップを発揮するかと思っているのだが。各市場の経営者サイドの皆さんにお願いしたい。現場で働く彼達に情報を流さないで市場の発展はないと思う。是非、このことを改めてすぐにでも実践して欲しいと思う。それが市場発展の一歩だと思う。