IndexNo:413:生産者の代金回収

今週は、切花・鉢物と先週と変わらずの取引となっている。今日も最高気温が20度を越えて2月なのに春めいた気温に驚いている。3月彼岸商戦に少なからず影響してくると思うが、状況は来週のコラムで報告したいと思う。

21・22日と東京にて「市場のあり方検討委員会」に出席をしてきました。協議内容は、まだ申し上げられないが、日本花き市場協会での取り組み事項の一つであり、私としても勉強をするつもりで参加している。最近、県内生産者の方々から相談を受けている。それは、県外市場に出荷して、その代金が催促しても振り込まれない。何回連絡しても電話口では「明日振込みます」とのことで振込してこないそうだ。私も相談を受け、その市場に相談してみたが11月の1ケ月分のみの支払になっている。生産者の方は相場が良かったので運賃を掛けて出荷したそうだが、未回収のまま4ケ月を過ぎたとのこと。

何年か前にも同じことがあった。バラの生産者が地元の出荷要請にもかかわらず、値段が100円違うということで県外に出荷された。しかし、出荷代金(400万)が一回も振り込まれない内に倒産したケースである。今回は、そのケースではないと思うが、支払が遅延していることは事実であるし、私から催促するにも限界がある。5億の取扱高であろうが、50億の取扱高であろうが市場を見極めて選択していくことを考えていかなければいけないと思う。私が倒産する市場や廃業する市場が事前にわかればいいと思うが、そういうことはゼッタイにないのである。私達、地元市場は産地県の市場として役割を果たしていないかもしれない。しかし、少なくてもお世話になっている生産者であれば、そういう状況になったら財産を売ってでもお支払するという責任を持っているつもりだ。

話は変わるが、昨日、協同組合宮崎花市場の元組合長の前川さんがご逝去された。この業界に多大な業績を残され、現在の県生産者連合会を築かれた方でもある。私も20代の頃に可愛がられてよくお話を聞いたことを覚えている。今日の告別式では感謝を込めて拝礼をしてきた。心よりご冥福をお祈りする。

また、先週・土日とイオンSMにおいて「花の祭典」が開催され、花き品評会やアレンジの展示等、よう様な催しが行われた。その中で、花の店カラフルカラフルの吉田真由美さんが県知事賞を受賞された。海外に行かれたりしてデザインの勉強をされているそうで、今いちばんの注目株でなかろうかと思う。今回の受賞に際し、心よりお祝いを申し上げます。今後は、吉田さんが花ショップのリーダーとして、一緒に業界を盛り上げて頂けばと思っている。よろしくお願いします。