IndexNo:417:若い世代は、お彼岸に何をするか知らないでいるの問題
今週は、前半が彼岸商戦・後半は小学校の卒業式需要において例年並に好調な販売ができた。とくに今日の金曜売りに関しては、菊類・洋花・球根類と高値で取引され、生花商の方々がセリ台から下りてこられ「社長、今日は高い!高い!」との報告をされてきた。単価を聞いてみれば、平成2年花博当時、私が買参で購入していた時の平常の相場であり、この相場でこのような悲鳴がでるようでは、花き業界も販売単価において変化してきたものだと肌で感じた。ちなみに鹿児島・熊本の買参、仲卸からも同様の話が私の携帯にあったことも報告しておきたい。 さて、お彼岸商戦も無事に終了して3月末から離任式・歓送迎会の需要期を迎えてくるのだが、ひとつ皆さんにお話しておきたいことがある。それは、20歳~35歳の若い世代の人達が『お彼岸にお墓参り』ということを全く知らない、理解していないとのこと。2日前に「お彼岸ってなんですか」という質問を受けた。私自身、お彼岸に何をするのかを知らない世代がいることに関して驚いているし、学校教育・家庭教育もここまで落ちてきていることに残念でならない。国・県・市・町の教育レベルでもっと教えていくべきではないか。 若い世代が「お彼岸に墓参り」という意味を知らないとする。となると5年~10年後のお墓参りが減少してくるもの。ご先祖の供養やお参りという日本人の『心』が減ってくることも問題であり、私達、花き業界も需要期に花々が売れなくなるという時代がくるのである。いつも思い、伝えることに誰かが率先して、この問題に立ち向かっていかなければ、お彼岸だけではなくお盆や正月(年末)の需要期も減少してくるものと思われる。 自分の会社や店舗だけが良ければイイという問題ではない。県の花き業界でまずやっていくべきである。そして、その成果を国レベルに提案していければと思っている。4月前半に県の花き市場連絡協議会があるので是非、そのことを説明し協力を受けて動いていく。そして4月16日~18日と日本花き市場協会理事会や中央卸売市場花き部会、花き市場のあり方検討委員会でもこのことを報告していこうと思っている。誰かがやるのではなく、今は「私が動いて業界を引っ張って行かなければならない」と確信している。 |