IndexNo:418:今後10年間の『会社が求める成果」とは
3月決算期を迎え、最後の追い込みとなった今週は、離任式・卒業・送迎会需要に引っ張られ、白大以外は堅調な販売ができた。白大に関しては、葬儀需要も落ち着いてきた模様であるものの、出荷減での状況が戻り相場となってくると思われる。鉢物は、離任式需要によってラン類の価格が高騰して強含みの取引となったが、軟調な販売状況が続く苗物は、これからの野菜苗シーズンに向け反発していくことを期待をしている。4月においては、入学・歓迎会需要に期待しているが、25度を越す気温で出荷物に対する影響がどこまで出てくるか、若干であるが懸念されるところである。 今朝、当社の専務と10年後の各個の年齢とその時の会社運営上のことが話題となった。私も60歳になるし、今の中堅の社員も45~55歳になる。若手である20代の社員が32~36歳となり、今後、優秀な社員の確保と社員教育が急務となってくると思っている。年齢的な就業に関する問題も出てくると思うが、会社の方針としては、どんな時でも『チャレンジ精神』のもとに運営していき、いちばん求めていくのは『会社が求める新しい成果』であるのだ。 多くの経営者は「将来のために開拓していくチャレンジ精神」を持った人材を育てていきたいと考えている。これは「何にチャレンジしたのか、それによって何の成果をつくりだしたのか」という評価が問題となってくるものと思われる。つまり経営者側と同様に「自社のあるべき姿」が頭の中に常に描かれているという状態であるからこそ、そのために現状をどう変えたらいいかという鋭い問題意識を持てる。あらゆる現象が目にとまり、情報として取り入れることができる。また、その人が「チャレンジ精神」を目標として成し遂げられることというのは、その人が持つビジヨンや構想の大きさと多様さによって決まってくるものと確信している。 私は思う。社員は、取扱高を伸ばすとか、出荷者・買参・仲卸との営業といった当たり前のこと以外に、何が期待されているのかに積極的に目を向けるべきである。そこにこそ、評価につながる「本当に期待されていること」があるはずだ。目に見えるものばかりではない。私の補佐や切花・鉢物・特販・総務との関係、すぐに成果にはならない販売営業の基礎作り・誰もが避けて通る困難な問題・・・・・・。覚悟しておくべきことは、会社の期待には際限がないということ。無限に要求されると思っていいだろう。おそらく会社が期待している成果とは社員個々が思っている2倍はあると思ったほうがいいと思う。それだけの期待に応えるだけの覚悟こそが『会社が求める成果』を生むエネルギーとなるはずである。 |