IndexNo:424:知識のない人達が販売する怖さ

今週、切花・鉢物とも母の日需要において堅調な販売ができた。しかし、品目によっては、水曜あたりから弱気配の販売になった商品もあり、全体的にみて昨年並みの販売となっているようである。また、白大に関しては、温暖な気候で葬儀需要も落ち着いてきて弱含みの取引となっている。カーネは、切花で強調相場であり、鉢物は商品で価格の差はあるが、堅調な販売ができている。来週からは、葬儀需要の増減はあるものの、菊類の年末二度切り分が終わるので品薄感が出てくるので強気配の傾向になると予想している。

某コンビニで母の日のアレンジ、鉢物がラッピングされ販売されているのはご存知のことだろう。私も市内の3店舗程視察に行ってきた。販売に従事する方々が花の知識がないからか、商品自体は痛んでいるものや水下がりしているものもあり、売れればイイ?という販売になっていた。しかし、この花に関する知識がない人達が販売をすることは重要な問題でもある。問題は、消費者がお母さんにプレゼントする為に購入することである。腐っているものや水下がりしているカーネの鉢物をプレゼントされて、お母さんは、飾っていくうちに、この鉢物は「花もち」が悪いとイメージしてしまうことだ。せっかく、プロの花ショップの方々が拡販に努力しているのに一方では、こういう現実があることも理解して欲しいと思っている。

最近は、ネット(Web)上で通販業者や花ショップの方々が販売を伸ばされている。このような分野での販売が毎年増加していることは、結果としてリピートされていることでもあると感じているし、そういう会社やショップの方は、クレームのない商品の販売に努めていることであろう。私達、花き業界も異業種の参入が進み、販売競争になっている中で全体が伸びていくものに関しては歓迎するが、需用という部分で足を引っ張っている方々がいればマイナスになる。そういう問題を解決していかなければ、本当の消費の拡大はできないと思っている。