IndexNo:430:生産者訪問を開始

全国の花き市場が販売に苦戦している中で、当社も中日(水曜)位から切花・鉢物と弱含みの取引となった。他の市場もさることながら、当社も葬儀需用だけでは販売も厳しい時期にあり、梅雨が続くとこの期間が続くだろう。原因として、長雨も影響するが、大菊でいえば冬場の主流である神馬がまだ出荷され、夏菊の白扇と優花と入荷が重なり合うことで入荷増となっていることだ。この時期は、一年の中でも暖地物と夏商品の切り替えが難しい時期なので、出荷者もその影響を受けている。

昨日から生産者まわり(1日4~6名の皆様)を担当者と始めた。草花でいえば、四番花がもうすぐ終わる時期がベストだと思い開始した。まだまだ生産者の方々全員に足を運ぶことは無理だとは思うが、可能な限り視察を兼ねてお話をしていこうと思っている。昨日も担当者が来ると思ってゆっくりされていたが、私の顔が見えると驚いて「社長が来るのあれば早めに連絡を・・」とのことであった。久しぶりに訪問した方もいるし、初めてハウスまで足を運び、商品を見ながらの話になり、多くの話で大変盛り上がったことも成果であった。また、生産者サイドのお話を神妙に聞かしていただき、いまの厳しい状況において市場に期待している旨をお聞きできたことも、私には大きな財産であったと思う。

これから7月末までは、時間を取りながら生産者の皆さんの意見を聞いていこうと思っている。地域ごとや品目ごとの視察となる計画になるが、多くの皆さんとお話ができるように考え実行していく。当社は、若い生産者の方々が非常に多く勉強熱心な方が多いので今の市場状況(中央卸売市場部会長としての所見)やこれからの市場のあり方(市場のありかた検討委員としての意見)等の話をしていこうと思っている。また、県内の市場がはじめる花々の「パイ拡大の推進」「消費拡大」の話も進め、協力をいただくことも大事なことだ。4月~6月と取扱高面では厳しいが、取扱数量が伸びている今こそ、この生産者訪問をしていきながら業界の士気を高めて生きたいと思っている。