IndexNo:431:生産者の方々との意見交換で

今週は、全国的に大菊を中心に相場が下落傾向にあり、当社も担当者が必死に販売していたが厳しい状況であった。買参・仲卸も在庫過剰となり需用と供給のバランスがくずれての取引となっている。来週後半には、菊類の入荷も減少してくるのと一部の地域での7月新盆での取引が増加してくるので期待している。

昨日、鹿児島県から大菊を中心とした生産者の方々7名が来社された。多くの意見交換の中からお話を聞くことができたので私の所見としてコラム記事にしたい。ひとつは、生産者と市場のあり方である。生産者の方々は良い商品が出来上がった時は、高く売れる傾向にあり、どの市場も欲しがる。しかし、病気や商品の特性上で失敗した花々は、どの市場も欲しがらないそうだ。また、殆んどの方が「宮崎中央花きさんは、生産時で失敗した商品も頑張って有利に販売してくれるからお付き合いさせて頂いている」との意見を聞きました。ある市場では「神馬は売れないから」と拒否された経緯があり、宮崎中央花きさんにお願いしましたと。生産者は「今までの取引はなんだったのか」とその市場に不信感を持たれたそうである。宮崎中央花きでは、生産者の方々が困っているときこそ、手を差し伸べていくことを前提に取引をしていただいている。そうした取引ができるからこそ、市場と荷主さんとの本当の信頼関係ができてくるものと思っている。

次は、私から、最近の生産者直販と道路沿いにハウスを建てて色々な商品を直販されていることについて述べさしていただいた。あるお店では商品に○○町の○○と生産者記載をして販売されていた。しかしながら輸入のスプーレー菊に○○町の○○と記載されているのには驚いて抗議したことも報告しておきたい。尚、価格は安く設定されており、生産者から直接納入と市場からの納品での商品構成であった。私が生産者の方々に聞いたことは、直販で売られることは自由であるから問題ないとしても、産地表示においては、正確にして欲しいと。そして花々の規格も2L品と表示するのなら、正規の2L品として販売して欲しいとお願いした。

まとめにおいて「消費者を花々から遠ざけるような販売だけはやめて欲しい」と思う。最近は、『道の駅』等で売られているのは承知している。これもひとつの消費の拡大に繋がると思う。しかし、母の日のコンビニでのカーネの販売と同じことが言えるのではないか。生産している人達はプロであり、販売面ではシロウトの人達にただ売られているだけの花々を購入された消費者が「花もちが悪い・これが2L?」と感じたら、花の消費においてマイナスになるのである。昨日の生産者の方々は理解を示してもらい、そして「私達も消費拡大に協力します」と嬉しい返事をいただいた。