IndexNo:432:取扱高減で増えてくるもの

今週、切花は全体的に軟調な取引となっている。県北部に一部7月盆での需用はあるものの、梅雨時の小売・仕事花事情は厳しいところがある。この梅雨時での販売状況はしばらく続くものと予想はしているが、7月中旬~8月盆商戦に向けてステッブアップしたいとは考えている。鉢物は、夏商品の減少にて、一部の商品を除く以外は堅調な取引ができている。来週は買付商品の供給にて更なる買い手の活気が出てくることを期待している。

全国的に5月~6月と花き市場の取扱高は減少傾向にある。当社も昨年の6月は好調な販売であったが、今期6月の取扱高は大幅に減少している。当社を含め、花き市場も多くの企業も言える事だが、取扱高が減少してくると社内で増えてくるものが2つある。1つ目は「会議」・2つ目は「報告書等の書類」である。業績が行き詰る程、新たな企画や提案事項が求められたり、現状把握の分析や打開策が求められたりする。結果的には、それらの「会議」「書類」が増えてしまうことになる。もちろん、内容があり、将来の打開策につながるような、会議・書類であればいうことはないのだが、私の経験上、単に提出するためだけのものや、あるいは何か努力していることを形にするためだけのものであることが多いのは事実であり、残念なことでもあると思う。

こうした状態が続くと、前へ進まない議論が増えるとともに、文書によるやり取りが増えると、なかなか素早い行動が取れなくなる。本来ならば、こういう時こそ素早く行動しなければならないのにである。新たな試みには、充分な裏付けをもとに「ゴーサイン」を出さなければならないのは最もだが、あまりにも手続きにこだわるのはよくないと思うのだが・・・・。「本物の会議は必要なのか」「本当の書類は必要なものか」ということを私達管理者は、最も重要なことと判断して、7月以降の『頑張り』に努力していくものと思っている。当社も、多くの花き市場も社員に求めていくものを誤らずに全員一致して今後の問題に取り組むべきではなかろうか。そして忘れてならないのが『コツコツ』と次のために努力・行動していくことである。