IndexNo:454:国レベルのリーダーが花き業界には必要である

今週、切花は、全体的に弱含みの取引となっている。原因としては、婚礼・葬儀・小売需用減に於いての問題だと思っている。鉢物は、花苗を中心にギフト需用で好調な販売ができている。昨年は、前知事の逮捕でギフト商品の販売が厳しいものであったが、今年は、昨年の影響なく需要期に入っているというのが本音である。

明日は、恒例の正月用「松市」である。入荷量は、相対での販売(県内外)が増加で昨年比140%という状況である。また、下級品の販売・注文が年々増加しているが、今年は上級品も含めての販売できそうである。このことに関しては、10月までの取扱高の落込み分を4ケ月前から取り戻す為に動いてきた結果である。11月も菊類を中心に好調な売れ行きで前年を大きく上回ったので、この追い風に乗って12月も社員全員で努力していく。

経済がどうなっているのか、これから如何なるのか。私達、流通業界が考えていくのは当たり前のことである。先日も、当社とは関係のない某経理会社の方とお話する機会があって「私が担当している7割の会社が赤字経営であります。本当にどの会社も厳しい状況です」とのお話を聞くことができた。上方末では、OPECが原油増産の見送り、米大統領がサブプライムローン対策への介入などの情報も入ってきているが、下方の末端では、多くの零細企業や農業が経営難に陥り、生き残れないというこのように厳しい状況にある。

また、お隣の韓国では、輸出品においてEUでの関税をゼロとすることの代わりにEU商品の全面的な輸入を求められている。国内では、花類の輸入が年々増加傾向にあり、輸出している国側も輸入商品との競争が激化しているという驚きの現状ではあるが、農業関連の仕事をしている私達が生き残る為に「何をなすべきか」という問題を一つ一つクリアしていかなければ全部が共倒れになってしまう。今こそ、業界での国レベルでのリーダーが必要であり、リーダーシップ発揮してもらわなければいけないと思っている。その人こそが、私の師である国内最大手の花き市場の社長である大田花きの磯村氏だと確信している。