IndexNo:463:ビジネスチャンスは、タダでは来ない
今週は、最低気温が2~3度の寒気の影響?にて、入荷量は減少している。大菊は、地元産が主流を占めており、熊本・福岡・枕崎産は極端に少ない状況である。バラを中心に洋花、草花と高値での取引となり、供給が需用に追いついていかないでいる。ハウスの暖房の設定温度の関係で多くの量は望めず、明後日からの寒気の影響で今の状況が続くものと思われる。鉢物は、極端に入荷が少なく前年比からすると7割位の取扱数量であり、寒気の影響にて小売事情も厳しく、県内外の花き市場での苦戦は続くだろう。 先週の金曜日は、恒例の4者合同新年会が開会され180名余の参加者で多いに盛り上がった。生産者と買参・生産者と市場と各テーブルで色々な話が出たりして有意義なものとなった。毎年のことながら、参加者は生産者が圧倒的に多く、金曜日に開催された影響なのか、買参の方々の参加が少なかったことは今後の課題であると感じた。私も各テーブルに出向き、焼酎を注ぎながら皆さんの意見の聞き役に徹した。どのテーブルを回っても、厳しい現状より、この現状を打破すべく、これからの私に期待していることでプレッシャーも感じた。この宮崎県の花き業界を今流で言えば「どげんかせんといかん」だけではなく「必ず期待に副える」ように努力していく所存である。 中国産の冷凍餃子のことが報道番組の一面をなしている。業界の再編となる筈だった、JTフーズと日清食品の関係も白紙に戻った。私達の「食」に関することが、不安から拒否という状況になっている。右があれば左がある、表があれば裏があるように、消費者の中国産冷凍餃子の不信感から、このことをビジネスチャンスとして捉えている会社もあるはず。「餃子の皮」を製造している静岡の会社がそうである。私達のような零細な企業でも、いつ、どのような大きなビジネスチャンスが訪れるかもしれないという模範的な例である。この会社は、注文に応えられる設備を持っているので残業という時間差を利用して対応できている。もしも、このような設備がなかったら、せっかくのチャンスを逃しているのである。 私が、県内外の大菊・球根他の産地に力を入れているのは、中国産の菊や韓国産の球根類他の輸入が突然、止まってもいいようにしている為である。よくよく考えてみれば過去の歴史からも納得するはずである。平成12年後の韓国産のバラの輸入を例としてみれば分かると思う。あの時は韓国産のバラの増加での国内市場の入荷が増えて単価安になり、宮崎でも多くのバラ生産者の方々が生産をやめて「野菜」に変わった。ここ2.3年をみるとバラの生産が減少したことで、歯を食いしばって生産を続けてきた努力が報われている筈だ。ひとつのビジネスチャンスが訪れた時に、どのように対処、対応できるかは、日頃からの努力・準備・経営によって、かかわって来れると思うのだが。 |