IndexNo:464:「たくあん」
今週も朝晩の冷え込みが続いて切花・鉢物と荷物が思うように集荷できないでいる。切花は、セリ・相対・ネット(Web)と婚礼(17日大安)と葬儀の重要に後押しされて活発な取引となり、取扱量は減少しているものの昨年並みの取扱高で推移している。鉢物は、昨年と比べて入荷量が減少している状況が続いているものの、恒例の植木市も始まり活発な取引ができている。次回は、買参・生産者の方々からの要望が多い、3月彼岸の状況をお知らせしたいと思っている。 昨日、宮崎県庁にて、後藤農産園芸部長と部長室で・そして、東国原知事と知事室でお話する機会を得ることができた。短い時間であったが、小売店及び生産者を含めた花き業界の現状を(①燃料高騰による小売への影響と生産者の暖房費や梱包や運賃に対するコスト高②お彼岸とは何かという生涯学習の推進)③知事のスイトピーやラナンキュラスPRによる効果と他品目の追加等を説明し、今後の対応等についてお願いをしてきた。知事は、まだ業界のことについては詳しくないが、前向きな姿勢での対応が好感をもてた。久しぶりに行く県庁本館であったが、観光客の多さに驚き、知事の観光事業への影響・功績を感じた。笑い話になるが、知事室を出た瞬間に、観光客が私を知事と間違えて写真を撮ろうとして、ひと言「何~だ」は、なかろう。 生鮮四品といえば、花き・青果・水産・食肉であるが、今日は、生鮮品の加工食品となる「漬物」の話をしたい。1月下旬に福島への出張時に「福島花き」の阿部社長と食事に行った時のこと。店名は覚えていないが、すし屋さんの大将(80歳位なのだがこの道50年以上のベテラン)から学んだことである。私は最初に「宮崎から来た」とは、言ってなかったのだが、突然、「たくあん」を食べてみてくれとのこと。その「たくあん」が素晴らしく美味しくてビックリした。大将いわく「店は狭いし、キレイではないが味だけは負けネェ」とビニールから白いたくあんを見せてくれた。「お客さん、このたくあんは30年以上、俺が自信を持ってつかっているものだ」・・・。何とそれは、宮崎の野崎漬物さんの「たくあん」だった。 50年以上の経歴をもつプロの板前が宮崎の「たくあん」にこだわっている。ひとりの宮崎県人として嬉しく誇りに思う。花は、観て綺麗だと感じるものであり楽しむもの、その優しさから落ち着きを受けられる。食品となると「安心・安全」は当たり前であり、最後には「味」がものを云う。同じ生鮮品で花と漬物と違いはあるが「きれい」「優しさ」「味」と感銘を受けるものは同じであると思う。安い・高いということも大事ではあるが、花々も多くの人に、感銘を受けるという大事さも忘れてはいけないのでないかと思っている。そして、いつまでも心に残る花々を販売していけば、きっと潤っていけるはずである。 |