IndexNo:470:スーパー花小売事情について
先週、20日休日の雨と23日日曜の雨にて、全国的に小売店の販売での動きが低迷し、価格も厳しいものになっている中で九州管内の市場は、まだ大幅な下落もしていないのが現状である。今日、金曜日もバラ・かすみ・ガーベラなどの洋花・草花は、相対、セリと引合いが強く、強含みの取引となっている。菊類は、お彼岸も終わり、葬儀需用も一段落したのか中値での取引となっている。鉢物は、草花・野菜等の苗物も温暖な気候も影響してか入荷も増加傾向にあるが、全体的に取引も活発化しているので、今後も春植え商品の需用は伸びてくるものと思われる。 先日、久しぶりに何店かのスーパーに花き流通調査に出向いた。ここ数年でのスーパー関係は、花々の小売体制も大きく変化してきた。顧客の「目」を意識してきたのか、洋花・草花の花色が原色系から淡いパステル系へと変わってきている。また、単価も昔の「安かろう」販売から、少々値段が高くてもよい「顧客重視」販売へと変わってきているように思えた。お彼岸も終わって、菊類よりリップ・チース・トルコ・オリエンタル百合等を手にする人が多く、お買いになる顧客も40代~50代が最も多く、一人当たりの購入額も600円前後となっていた。購入価格帯も1束あたり200円くらいか。 ただ、問題点もあったことは報告したい。全ての花々をパックして販売していくのはいいが、ラップの下部をセロテープで強く巻いていると、その部分の痛みが早く、黒く変色しているのが目立った。とくにグラジオラスでは、上部の花は3分咲きにて綺麗であったが、ラップ下部を強く止めていたことで葉が黄色く変色していた。こういう問題に対しては、これからの気候を配慮して、花々の「息」ができる環境を考えて、パックの方法を考慮した方が良いと思う。現状では、全体的に問題なく鮮度の面でも納品する方々の努力の成果もあって良かったと感じた。 また、中国産の冷凍ギョーザの影響か、冷凍食品を陳列するコーナーが狭く商品のアイテム数も少なく、国産品のみの販売であった。先日の新聞でも記載されていたが、国内の冷食大手も減産に追い込まれ、工場稼働時間減にての生産になっている。工場で働く人もそうだが、それに付随する輸送業者や包装関係等色々な職種まで影響していることは間違いない。同じ流通関係者として、早い時期だの解決を願っている。 |