IndexNo:471:生活品は4月から上昇するも、生鮮品は上がらず・・その努力を理解して欲しい

今週は、卒業式需用も落ち着きをみせて全般的に軟調な取引となっている。今日の金曜日は、昨年比より入荷量が減少した影響にて相場も反発し、堅調な取引となっている。鉢物は、野菜・花苗も好調に販売され、昨年1週目と比べて強気配での取引となっている。これから、母の日商戦に向けて動きだすが、この状況を維持できるかがポイントとなる訳でその為には、小売の活発な動きと土・日曜日の天候がいいことを期待しているところである。

この4月から多様な商品が軒並み値上げになっている。1ケ月間のガソリンの値下げはあるものの、家計を直撃していくことは間違いない。しかしながら、生鮮4品は値上げが20年以上もできないでいる。相場物だからと考えてみるとそれだけのことだが、5年・10年前と今では違っているのだ。生産においては、生活費・教育費は勿論のこと、燃料費・人件費・梱包費、運送費の経費が増加して市場単価は殆んど変わっていない。小売においては、生活費・教育費を含めた家賃・人件費・燃料費・販売手数料等が増加し、販売においては、量販店との競争が激化した中である。生産・小売と当事者の方々は、生き残りを掛けて必死で努力されている。

生活必需品等は、工場生産で「原材料が上がったから小売価格を上げます」と簡単に消費者に知らせてくる。政府も「輸入価格が上昇しているからやむお得ない」と簡単に認める。花々が贅沢品と呼ばれていた時代はずいぶん昔の話である訳で、今では、心のやすらぎ・生活空間を埋めることを求めた生活には欠かせない商品である。私達、花き業界は相場で動いている。需用がある時は価格は上昇して、需用がない時は価格が下がるという流通原理の中で動いている業界である。消費者の為に販売価格も我慢して、長年、消費者の皆様に様々な花々をお届けしている。だから、○○屋○○屋が街から消えていっても、生き残っているのは『花屋』だけである。

消費者の皆様には、そういう業界を少しでも理解して頂きたいと願っているし、これからも今以上に『花々を飾って欲しい』事と、業界を応援して頂ければと思っている。そして、政府・行政の方々も私達、業界の精一杯の努力を認めて欲しい事と選挙前だけのもの聞きだけではなく、通常の問題を業界と一緒になって解決すべく取り組んで欲しいと思っている。