IndexNo:472:産地における夏・秋生産についての意見
今週、水曜に弱気配での取引となったものの、今日、金曜日に反発した相場での取引となった。歓送迎会需用が終わり、小売での販売に期待しているものの、4週連続で日曜日が雨になっている。このように、週の需要期である日曜日に天候の影響を受けると専門店・量販店共々、仕入に関しても内容が変化してくる。それは、草花類の湿気に弱い商品の仕入を控えざる得ない状況であること。逆に球根類、菊類は保存が利くので普段とかわらない仕入になってきている。このことは、鉢物のセリにも影響しており、苗物で云えば野菜苗は好調であるが、花苗類は軟調な取引となっている。 来週、15日に東京にて中央卸売市場部会が開催される。議題としては、21年4月から施行される市場手数料の弾力化(自由化)が焦点となってくる。部会長として議事を進行する訳だが、この件に関しては、生鮮4品(青果・水産・花き・食肉)と東京都の中央卸売市場の動向が全国の市場の方向性を決めそうである。当社としても、状況を判断して協議を重ねながら決定していく予定である。弾力化については、メディアである農業新聞や花き園芸新聞等で発表はされているものの、私自身、21年度以降に自由化という競争原理が働くものと思っている。最近の市場合併や再編が進んできているのも、その状況下の対応の準備と思っても間違いないと感じている。零細な市場である当社も今後は他市場との合併や持株会社での経営を視野に入れての動きをしていかなければならない。 月曜せり終了後から火曜日にかけて、福岡のJA筑前あさくらの切花部会総会に出席してきました。総会終了後に中西部会長他、20数名の方々から多くの、意見を聞くことができた。内容としては①ダイアンサスは好調に販売されているが、今後の状況と次の後植に関すること②年末菊需用の今後の予想と1月出荷分の増加について③夏場の生産状況についてというものであった。私の意見としては、③の夏場の生産について詳しい説明をしていった。冬場の生産は、燃料高騰等のコスト高による影響から、夏・秋の生産は、全国的に必ず増加してくるので、「当社の担当者との連絡を蜜にしていくこと」「出荷時期について他産地と競合しないように努力すること」「出荷情報を今より早めることで有利販売を目指していくこと」を申し上げた。市場として無理難題を述べたこととは思っていない。市場からの要望を応えることが生き残っていく手段だと思っている。市場としても責務をもって、自社取引先である生産者の経営が安定していけるように努力していかなければいけないと思っている。 |