IndexNo:473:4/15k日経新聞の記事について

今週15日の日本経済新聞に「花の卸値が映す景気減速感」という見出しにて、昨年末から4月上旬の花き市場の状況が記事として掲載されている。その中で、花の市況が変調をきたしている原因として、①個人消費の減退の中での市場買手が堅実な購買姿勢になってきている。②景気減速と消費心理の低下が卸値に影響している③燃料費高騰による冬場の加温調整にて出荷量の減少と品質低下を招いた④国産品の品薄を見通し割安な輸入品で数量を補う動きが出たこと⑤米農家の減収や生活必需品の価格上昇や住民税引き上げ等による公的費用の増大で花々の消費にブレーキがかかった。以上、大都市の市場が語る、全国的な花き市場の状況であるとの記事であった。

しかしながら、悪い状況でもないことは事実である。中には、①年末のギフト用商品が伸びてきたこと②結婚式や葬儀などの冠婚葬祭需用は安定していること③団塊世代の大量定年期を向かえて、花々を楽しむことやゆとりが生まれ消費のすそ野を広げられるチャンスでもある④年度替りの入学・卒業・歓送迎会等の季節需用は上向いているなど今後に向けて明るい記事も掲載されてあった。このように決して悪い状況だけではないのである。当社を含め、宮崎の市場も数年前から行政や生花商の方々と一緒になり、消費拡大に懸命に努力されており、小売サイドでの消費のパイは間違いなく広まっている。これからも、花々を購入して頂く消費者の年齢層を広げていくことを中心に、低年齢層世代の人達へ「花を好きになっていただく」努力をやっていかなければならないと思っている。