IndexNo:477:20年度母の日商戦で思う・感じたこと

母の日商戦も終了して、切花は全体的に弱含みでの取引となっており、一昨年ベースでの取扱高で推移している。鉢物は、苗物の取引が活発している中で堅調な取引となっている。母の日での販売状況としては、土曜日は天候が悪かったが、日曜日の曇りのち晴れという状況で例年並み又は店舗によっては昨年以上の販売ができたようだ。Fショップやイオン(量販店)等で調査(聞き込み)してみたら意外な情報を仕入れることができた。

ある家族での買い物客に聞いてみたら「お母さん達へのプレゼントとして2年前が食事、昨年が洋服だったので今年は花にした」とのこと。13組の家族に聞いたところ、半分の6組が「昨年が○○だったので今年は花」という返事でした。では、理由として①何で食事ではないかと問うと「食品は信じられない」②何で洋服ではないかと問うと「物価が上がっているので母から今のを大事に着たいとのこと」、色々な意見も頂いたが、この意見若しくは近い意見が多かった。これは、今の時期を象徴する「あるモノを利用して大事に節約」という流れが主流なのかと思ったところだ。

今回、①聞いてみて理解できること②直接見て、売れ筋商品が理解できると云うことで、市場販売以外の情報を得るという大事さを実感した。品目では、stカーネのP系、SPカーネの赤・複色系が花束の売れ筋、バラはSP系が人気だった。また、鉢物では、単鉢のカーネではなく、2~3鉢入れの他品目鉢とアレンジ(カーネとetc)バスケットが売れ筋であった。価格帯は昨年と比較とすると500円のアップで2000円~3000円と云うところか。また、女性だけの買物客の中で鉢物のアレンジバスケットにリップ(口紅)を入れてプレゼントした人達もいて、エンドユーザーが花々を違うスタンスで自分流にアレンジしてプレゼントしていたことを報告しておきたい。