IndexNo:483:エコ・地球環境に優しく・・コスト安になる

今週、切花は昨年同週と比較して入荷量・平均単価、比例して取扱高も増加した。今後は、品目にもよるが、暖地物の入荷も減少傾向にあり、高冷地物の入荷が増加しそうである。鉢物は、先週の売り日メインの土・日曜が雨であると厳しくなるようで、全体的に弱気配の取引となっている。

昨今の新聞を読むと中国産ギョーザの問題から豚肉・鶏肉・牛肉・鰻と産地偽装等の問題が毎日のように掲載されている。正直に規格選別したり、正規に生産、出荷している業者さんは、迷惑な話であると思うし、それらの商品の消費者離れが進むことを考えていくと本当に死活問題にもなる。花き業界では、どうであろう。現在のところは、生産者表示や原産国表示する義務はないが、早い時期には表示義務を進めるべきではなかろうか。MPS等を利用した有利販売や安心して購入できる、ある程度の規制は必要でないかと思っている。当社の顧客の中には「○○県の○○さんの商品です」と表示されて売られている方も数名いらっしゃることを考えれば、近い将来、消費者の方から望んでくるのではないかと思っている。

生産者の方々の為に何ができるか?火曜から昨日までの北海道の出張時も青果市場や地元量販店や園芸店等の視察にての何かヒントはないかと毎日のように考え、行動した。そこで「何で気がつかなかったのか」と思う、プラス的なヒントを得てきた。今日のセリ終了後にパートさんの力を借りて集計して答えが出たことで、その数字に驚いたことをご報告したい。140×3=420。 420×4=1640。 1640×12=19680となる。この数字は、あくまでもセリ終了後の数字であって、他の時間帯や多くの方の協力を頂くことを追加すると年間約30000となる。この数字のことは、生産者団体設立時にお話したいと思っている。

日常の仕事を当り前のこととして『目の前にあるのに、何かに気付かないでいる』。このことを教えてくれたのは、北海道の某市の零細な食料品店だった。ひとつのことを実践していくことで、エコでもあり、地球環境に優しい、そして出荷に対してのコスト安につながるのである。このような、ひとつひとつの実践が業界を守っていくことだと思った。今回の出張は営業であったが、それ以上の何かを掴んで大きな収穫だったことを報告したい。