IndexNo:484:次世代を担う業界人を応援すること
今週、切花は、一部の洋花は弱含みの取引となっているものの、大菊をはじめとする菊類を中心に前年を上回る週販売ができた。来週は、県内一部の地域での7月盆もあるので好調に販売できることを期待している。鉢物は、前年並みの取扱高で推移しているが、土曜からの一週間で夏日が続くとの予報なので、小売事情の動きで変化してくると思っている。今日も市場内は36度を越す気温でパートさんも気分が悪くなるほどの状況で、これからの夏商戦に向けて体調管理には気をつけさせようと考えている。 花き市場は、一日に何百人もの人達と接する機会が多い。商いのことや現況のこと、家族の方々の話等、多く人達から意見が聞けると云うことはプラスになるものである。今日も「自社(花屋さん)のこれからの戦略」について伸び盛りの花屋さんの社長から相談があった。このようなお話(相談)と云うもの、本当に嬉しいもので何とかしてやりたい、してやろうと思うのが人情である。昔から父に『恥は欠いても義理・人情だけは欠くな』と教えられていることもあって・・・。当社が応援できるものであれば、最大の協力は惜しまないし、いつでも相談に乗るとの返事をしたところである。 私が当社に入社した時は、同世代の買参・生産者の人達がこれからの業界を担うと云われていた。その私達の世代も50歳を越してしまっている。私達がそうであったように、これからは、私達が新しい世代を育てていかなければ業界の将来はないのではないか。その為にも商い・生産の現況にて攻めることは応援して『引く勇気』も話しの中で理解させていかなければならない。『引く勇気』とは、誤った戦略に途中で気付いたときに笑われてもその戦略構想から身(会社)を引く勇気のことであり、誤った戦略を続けることで自社が倒産の危機に陥るよりは、引くことが最良の選択であることの大事さを教えていければと思っている。 |