IndexNo:487:8月盆商戦情報
今週は、切花・鉢物と毎日の気温が高い関係で全体的に軟調な取引となっている。全国の花き市場では、この7月の下旬に関して、婚礼需用と葬儀需用も期待できずにいる状況で今月いっぱいは、この状況が続くものと思われる。 さて、8月盆の入荷状況であるが、大菊は県内・鹿児島産を中心にハウスシェードの関係もあるものの、白菊で例年並みで黄・赤菊は減少傾向。小菊は県内・鹿児島産を中心に白系が少なく、黄・赤系は例年並み。リンドウは岩手、秋田産の入荷で例年並み。百合系は大分、福岡産で例年並み。オリエンタル系は県内・県外産地で例年並み。けいとう・ソリダゴは県内産を中心にやや入荷減。アスター・パンパスは県外産でやや減少傾向。ホーズキは県内・大分産で例年並みの入荷である。カジュアル菊は品種の特性で秀品率が高く、減少傾向にあるようだ。早めの注文が必要確保できる近道であることは間違いないと思う。 当社と取引がある全国の市場から、大菊・小菊・ホーズキを中心に注文が多くなってきていると聞いている。日本の地理的な関係もあるが、とくに路地菊産地では、高温続きと降雨減の影響で、遅れ・前進傾向と前情報が飛び交い、各市場での入荷状況が変わってきており、毎日のように担当者から連絡が入っている。日々変わる気象状況の中で生産者の方々も8月4日から、遅くとも11日までと出荷時期を合わすことは本当に難しい。購入していただいている買参や仲卸の皆さんは、この時期に出荷することの作り手の苦労も理解し、購入して頂きたいと思っている。 水曜日に早朝から鹿児島県の某産地に出向いた。往復6時間の道のりではあったが、10名程の方々を視察することで大きな成果はあった。生産者の方々も私が出向くことに各自待ってて頂いて、出荷・販売に関して有意義な話をすることができた。各個の生産の仕方も20%シェード・80%シェードと生産技術も違うし、各個の生産者の方々は、8月初旬から毎週のようにハウス(200~300坪)が入れ替る程の面積を作られており、白大の入荷に関しては、平均的な販売ができれば充分な供給ができると思っている。来週には、一部県内産地にも出向いて、多くの方々と色々な意見を聞いてみようと思っている。 |