IndexNo:498:輸入品から得るビジネスチャンス

今週、切花・鉢物ともに台風の影響にて入荷量が減少して水~金曜共に厳しい取扱いとなった。今日も関東・関西の市場の方から連絡があり、市場取扱高が4月から10月今日まで前年を大きく下回っているそうで、原因として消費そのものが低迷しているからとの話があった。日経新聞をみても毎日のように○○会社が減収減益で半期決算にて○○%のマイナスにあるとの報道がなされている。今の政局において解散総選挙より景気のテコ入れが望ましいと思っているのは私だけか・・・・。

10月になると年末商戦に向けて動いて行く訳であるが、今年は燃料費他の高騰により来年1月からの生産が減少傾向にあり、12月までは大菊をはじめとする花々の生産が増えていくのではないかと予想している。また、正月用の若松も中国産が今年から本格的に輸入増傾向にあり、国内の若松の産地も販売競争の中での出荷となるものと思われる。あらゆる品目の生産コストが上昇する中で正月用商材までもが、このような形で市場外流通での品目となりえてくる。青果・水産では直接、産地から仕入・販売をする流通が新聞等で発表されている中で、花き業界もあんどの構えでいると大変な状況になってくると思っている。

輸入物で云えることであるが、これから世界中で冬場の燃料消費において原油価格が上げって行くと世界中の生産農家も厳しい状況にあるのではないでしょうか。2.3年前の中国産の白大菊が輸入の増加傾向にあるとのことで国内産地も危機感を持って生産をされ出荷をしてきたと思っている。では、今の状況をみると中国も燃料の高騰が続いているなかで生産品目を菊からその他に変えてきているとの情報がある。そうなると、国内菊生産農家もひとつのビジネスチャンスが生まれてくるのではないでしょうか。そして、市場も仲卸・買参人もそのことを踏まえて国内産を販売していくことで業界を活性化させていく。それが業界繁栄の近道だと感じているからこそ、県内外生産が本格的になるこれからの時期に「市場が販売先を見つけに動いていく」ことが大事だと思っている。