IndexNo:504:21年度私見

平成21年度の初市は、年末の小売事情が消費の落ち込みも懸念されたものの、天候に恵まれ好調に販売できたことで全体的に堅調な取引ができている。尚、入荷量は昨年比で1割程度少ない。今日の金曜では、大菊類が高値で取引されて、日曜11日からの寒波(宮崎でも-2度の予報)で入荷量も減少傾向にあるので、しばらくはこの価格が続くものと思っている。12日の成人式需要は、過去の15日と決まっていた時期と比べると減少傾向にあることは問題となっているのではないか。

年末の小売事情を話してみよう。30・31日と宮崎市内の中心地とイオンとスーパーMの調査では、良く売れていた。小売の担当者に聞いてみても「昨年並みにはいきそうです」という返事が多く、松・千両等を購入する消費者の方々が目立っていて、イオンでは迎春セット(松、南天、銀カール竹、千両、菊等)を持って帰る人が多かった。時勢の影響なのか、アレンジ商品の売れ行きよりバラ売りの物(単品)がより売れているように思えたことも事実である。また、仏花の売れゆきも例年なみという報告も受けている。

今年度の所見として『集荷力の拡大』を第一に考えている。この件については、生産量が年々減少傾向にあるので『確実な集荷』を目標としていく。取引先の拡大は当たり前の話、いかに欲しい時期に欲しいものを集荷できるかがポイントとなってくるので営業担当者の情報収集を100%させていくことが大事な事だと思う。厳しい経営環境の中で更なる消費拡大についても積極投資並びに行動・努力して、『業界に生きる方々を守る』ことも考え、『共に繁栄できるよう』努力していきたいと思っている。

社員教育では『どうしましょうか』を減らしていくという教育活動の徹底である。会社の部課長クラスや役員に報告・相談をもちかけて指示を仰ぐ際に自分の考えを述べずに「どうしましょうか」では困る。当社に営業に来る他企業の営業マンの中に多いことも事実であるが、最後に意見を求めると「どうしましょうか」という返事が返ってくる営業マンが多いこと。意見を求められて、自分の考えを云えるならまだしも、自分で考えも述べずに判断を仰ぎにいく営業があとをたたない。

判断を仰ぐと云うことは、いくつかの選択肢を提示し、その中でベストを思われるものを選んでもらうという行為だと思うが・・。また、最終的に決断する私の仕事の多くは判断業務である。私とて完璧であるわけではないので的確な判断を下すために、より多くの情報・選択肢・問題点の分析等を求めている。要するに『君の考えは?』と聞かれて考えを述べるのでは遅すぎるのである。このことを徹底させていくには、1年間コツコツと教えていくしかないと思っている。「云う」「聞く」の我慢比べになっていくが、経験の積み重ねで成長していくことと確信しているので、ひとつひとつ勉強・経験させていきたい。