IndexNo:505:「本気で連携をしていく」
今週は、昨年第3週と比較すると曜日別の入荷量で10%~15%減少し、販売単価で8円~10円高で取引されている。来週以降も入荷量が減少傾向にあるのでしばらくは、この状況が続くものと思われる。1月の気温も宮崎市で2度前後と冷え込みが続き、葬儀需要での好調な取引が小売事情の落ち込みをカバーしているのが現況である。 2008年度の企業倒産が1万5千社と5年ぶりの高水準となった。とくに上場企業の倒産が前年比の5倍以上となり、建設・不動産関連を中心に経営が行き詰る企業が増加している。この企業倒産は雇用情勢にも大きなダメージを残しており、15万人を超える正規社員の生活を脅かしている状況である。自動車や製造関連の企業が減産・再編のことは、毎日のように報道されているが、生鮮品の流通関係では報道や情報が殆どないのが現実である。 2.3年前は市場の合併や再編が進むものと思われていたが、これだけ各社の取扱高が落ち込むと他の市場の面倒までは見れないというのが本音だと思う。そうなると地方の零細な市場が生き残っていくためには、相手は誰にせよ「本気で連携をしていく」しかないと思う。私たちは、簡単に「売れ筋商品を揃えていくことを目標とする」と云えるが、正直に現実では難しいところがあると思う。確実に青果も水産も花も流通が変化してきているし、取扱高や生産高が減少していることが結果を物語っている。「本気で連携をしていく」ためには信用・資金等が必要となっていく訳で、大企業とは経営のレベルが違うと地方の方々はおっしゃるが、『物を動かし金を回し利益を得る』ことは本質的に同じではなかろうか。今こそ「本気の連携」をしていくべきだと思う。 |