IndexNo:506:消費拡大は当たり前の中から探していく
今週は、週半ばから温暖な気候が続き、そして一昨日からの雨も影響してか軟調な取引となっている。しかし、明日から宮崎市でもマイナス1~2度の最低気温が続くことと、大菊類の入荷が極端に減少することを考えれば来週19日から1週間は強含みの取引と確実になってくるだろう。産地情報では、作付けの関係で10日間位は出荷がないとのことで需給のバランスが崩れてくると思っている。2月出しも植え付け時の重油高の影響で作付けが全国的に減少しているので担当社員に情報だけは「確実」に取るように指示している。 今年の社長私見として「確実」な集荷・販売をしていくことを本日付の「社長のメッセージ」で全社員に伝えている。販売面では消費拡大(パイの拡大)を例年のように話をしているが、これが思うように進められていない。会社全員を含む業界全体に意識はあっても、現実は何年も変わらずにいるのではないかと実感したことがあったことをお話したい。このことは、毎年のように気づいていることなのに問題化しなかった私にも責任があるので正直に述べたいと思っている。 先日、開設者である宮崎市と中央卸売市場協会(生鮮3品の卸・仲卸・買参等や関連する業者)との新春懇談会が開催された。行政側の意見を頂いたり、協会からの意見を聞いて頂いたりして意義ある懇談の場であることは間違いない。しかし、この中で問題なのはテーブル上にある。テーブルの上には料理と酒が並べてあるのは当たり前であるが、私たちが生かして頂いている「花々」が置いて(飾って)いない。料理には、野菜・果物・魚類・肉がメニューで揃えてある。お隣の宴会場でも新年会が開催されていたが、これにも「花々」が飾っていない。 新年会や忘年会では当たり前だろうと思っていたが、それは自分でそう思っていただけのことであり、もしもそのような宴会場でも一輪の花や小鉢物でも飾っていただけたら、業界はその分がパイの拡大に繋がっていくのではないでしょうか。私たちが当たり前だと感じ、思っていたことに消費の変化がおきてきたら必ずに消費の拡大につながる。例としては、私がリハビリに行く病院は、いつもトイレに花が飾ってある。しかし胃の検査に行く病院では何も飾っていない。昼食に行くうどん屋さんはいつも胡蝶蘭の鉢が年中、レジの横に飾ってあるが、中央市場内の食堂には何ひとつ飾っていない。置いてあるのは漫画本と新聞のみである。 そのような「花々」が飾っていないところに「花々」が飾られるようになると、ひとつひとつがいつのまにか大きなものになってくる。こういうことから消費拡大は進めていくことが大事なことだと感じた。大きなお金を使って大きな成果を得ようとしても、食事・宴会や取引先である銀行他でも頼みこんで消費を拡大することの『最初にできるものから』と云うことの「誰にでもできること」の大事さを業界全員に知ってもらったらいいと思っている。そうなるとおのずと行動に移す。『問題の発見より解決である』 |