IndexNo:507:相対取引をいかに増やしていくかがポイント

先週のコラムでは19日から強含みの取引で推移してくるものと予想していたが、今週、入荷量も確実に減少している状況でありながら、販売において平均単価が昨年より落ち込み、厳しい取引となっている。鉢物は逆に昨年を上回る結果となり、いかに相対・セリでの販売が難しくなってきていると実感している。他県の大型市場との話の中でも「相場が読めなくなってきている」と同じことを云っていることが懸念する問題である。

今週、他県の花き市場の現状を知ることができた。花き市場では、相対取引がセリ取引を上回る傾向にあるものの、量販店の厳しい経営・販売が続いており、先取り、すなわち相対取引がここにきて大幅に減少して、セリ場への供給が増加してきた。そのためにセリ価格の暴落を招いたことになり、どの市場も、相対取引を増加させないと価格の下落に歯止めが効かないので、ある程度、価格を下げてまでも、セリ前に販売していくと云う現象が切花・鉢物の販売に起こっているそうだ。これも取引価格を維持するための手法・手段であることは間違いないと思っている。

宮崎中央花きでは、相対取引は少なく、まだ取扱高の3割程度しかないのが現状である。しかし、ネット(Web)取引販売を含め、年々増えているのは現実である。となると、今後は誰が購入してくれるかと云うことになる。市場の営業社員は生産者(出荷者)の方々とは、連絡や視察等でパイプが大きくなつてきており、買参人となると、限られた顧客のみが接点となり、属に云う「付き合いでも購入してくれる顧客」になってしまう。また、今の状況を考えると「付き合いだけでは購入してくれない」と云うのが現状である。配達の帰りにでも、多くの店舗に足を運んでみる。色々なお話を聞かして頂いて、顧客とのパイプを広げていくことが、「目の前にあるできることではなかろうか。」と、今後の問題点として当社の課長に伝えたところである。「いかに販売していくか」「いかに集荷していくか」これが宮崎中央花きの最大の課題である。「足で稼ぐ」