IndexNo:508:出張して感じること
月が変わっての週となった訳だが朝晩の温暖な気候の影響にて葬儀需要も減少して、取扱量は昨年比で微増、平均単価で約10円前後落ちこんでいる。菊類を中心に軟調な取引となっているが、来週後半にかけて、菊類が大幅に入荷が減少してくるので昨年並みの単価で今後進むものと思っている。鉢物は昨年を取扱高・量ともに増加しているが平均単価は落ちている状況である。温暖な気候が続くと苗物の販売が好調に販売できてはくるものの、まだ、その時期には至らないでいると言うのが現状である。 月曜のセリ終了後から東京・福岡と会議の為に出張してきた。とくに福岡では、九州生花商連合会の50周年大会が福岡で開催されて例年以上に盛り上がっていた。とくに今年は、各県の生産品ブースや輸入商品(輸入会社)の展示や花き資材の展示などのブースも設けられあり多くの勉強をさせていただいた。大会では、花き装飾選手権のセミファイナル・ファイナルがあり、管内の生花商の皆さんの技術・研究・努力・創造性が競われていた。 全国の花き市場の取扱高(切・鉢)の平均も前年比92%となって厳しい中で、生花商の皆さんも比例して本当に苦しい状況下にある。今回の大会では「技術面」の強化が前面に押し出されており、私が聞きたかったパネルディスカッシヨンが短縮され、パネラーの方々もメモ「短縮して」を渡されて、話したいことの半分も云えなかったのではないかと感じ、残念であった。確かに「技術」の強化は当然のことであるが、現実として小売事情がどれだけ厳しいのかは理解している筈である。この小売事情で成功されている方の情報としての講演も欲しかったと云うのが本当のところである。このことは、私だけではなくテーブル(歓談スペース)で聞こえてきた話でもあった。このことは次回からの問題定義として考えて頂ければ良いと思う。 50周年という大会を企画して、スケジュールを建てて実践していくことは、会員相互の協力・努力・忍耐・時間・予算が必要な訳で、私も道経会の事務局長をしているので本当に大変だと思う。主催者の福岡県の生花商の方々の努力と今回の大会が成功裏に終了したことに敬意を表したい。 |