IndexNo:517:他社の新入社員に伝えるもの

今週、切花は、離任式、歓迎会も一段落してきたものの、葬儀需要が相場を引っ張り、取扱数量で昨年比5%減、取扱高は昨年並みで堅調な取引で推移している。販売での平均単価も3~5円上昇しているが、昨年4月中旬から下旬にかけての「悪夢の半月」を再現しないようにと全営業社員に伝えている。鉢物は、取扱数量、取扱高ともに昨年を上回ることができている。新年度に入り、鉢物の取扱高増は今後の市場取引の拡大に大きな影響をもたらすものと思っている。

先日の会合にて、ある会社の新入社員が私のところに来て「会社の社長から小倉さんから教わるものは大きいから聞いてきなさい」と云われましたから「話を聞かしてください」と・・・。私は「他社の新入社員の方々に物言うほどリッパではないですから」とお断りしたが、彼もバツが悪いのか立ち去ろうとしない。そこで、普通一般の当たり前の話をすることにしました。『合格社員とは、会社はおもしろいところ、仕事は楽しいもの、こう思っている人、他人にこう云うことができる人です。』と

確かに会社には、陰の部分、悪の部分があります。政治家や官僚の汚職には必ず会社がからんでいる。非常なリストラや派遣切りに対する批判も大きい。だからと云って自分の会社を冷たい否定的な目で眺めていたら落第なんですね。自分自身を否定することになり、イヤイヤ会社に身を置くことになるからです。生活する為に仕方なく仕事をするので、そこには喜びも情熱もなくなる。会社の常識を自分の考え方の土台にすることで、水を得た魚となり、会社の中で活発に行動することができるものです。そうすれば明るく充実した毎日を送ることができると思うのです。

『会社は正義で動かない』どこの会社にも「朝令暮改」がある。突然に方針が変わり、命令内容が変わる。これは、トップである社長がよりよいものを求めていくからである。正義派の社員にとってこれ程不愉快なものはないでしょう。別の目でみていくと会社がウソをついていると思うこともあるでしょう。しかし、正義派の社員の中には、○月○日に社長はこう云いましたと。会社というもの、時の状況で数ヶ月先の判断(計画)をしていかなければならないのは周知の事実です。良い、悪い時の場面で決断していくこともあります。悪いことをしているのではないが、倫理と道徳を守っていれば儲かるということではありません。会社は、本音とタテマエで動く晴れ舞台であるのです。