IndexNo:518:流通は変化してくるもので、その対策を取っていくことが大事である。

今週、切花は15日水曜から弱気配での取引となっている。原因として、葬儀需要が減少してきたことで菊類を中心に単価が下げたこと云える。昨年同期は①土日の雨が続き小売事情が厳しくなった②相場を左右する白大菊が多量に入荷した③鉢物市(取扱高減)からの流れが大きく、買参人の仕入に影響した。今年は、葬儀需要の減少のみで白大の入荷はさほど増えていないし、鉢物市は昨年を上回る状況で好調を維持している。また、26日(日)の大安で婚礼需要にも期待が持てるので来週半ばには、取引も上回ってくるものと思っている。また、「母の日」の定番である切花・カーネの状況であるが、南九州だけで云えるが1週間位、早いとの情報を得ている。今朝も鹿児島の仲卸さんとの話の中で「カーネの入荷が異常に多い」との情報を得ている。これからの天候でも変化してくるが、母の日の需要期(4~6日)に減少してくるのではないかと思っている。この件に関しては、情報がわかり次第報告していきたい。

昔、私たちが利用した○○屋が姿を消して、コンビニが全盛期を迎え、中堅スーパーとの過当な競争が続いている昨今でありますが、そのコンビニが安価な食品や野菜等の販売を始めていることはニュース等でご存知のこと。イオンも大規模小売店舗からの脱却において、小型スーパーを全国に500店舗の出店を計画している中で地元資本のスーパーは生き残りを掛けて必死で頑張っている。地方の市場では、地元資本のスーパーの仕入が市場の取扱高に大きく影響してくるので、地方の市場も必死に協力していかなければならないのが現状である。勿論、生花商の方々にも影響してくるので市場の責務は大きいと思っている。今は、その販売動向を調査中で今後の対応を考えている。

花き市場では、ネット(Web)取引の販売で管内の花き市場が競争して販売を競っている中で「品質」「単価」が大きく影響してくるのは当たり前で「高すぎなく、安すぎない」の安定した価格での販売が主流になっているのは周知の事実である。今の現況としては、ネット(Web)取引でお買い上げになった方々の手元に到着するまでの「時間」「品質」「規格」が問題視されている。そのことをクリアする為に、営業社員の配達要員化(交代制)での到着時間決定があり、品質問題では、商品信用性の告知義務や夏場対策での『冷蔵車』の導入。規格では、これから実行してゆく商品の統一規格の徹底等がある。当社も多くの難問を背負いながら解決し、更なる発展の為に努力していく所存である。