IndexNo:522:母の日商戦について

今週、切花は母の日明けでの展開となり、取扱数量で水曜、金曜日と大菊を中心に15%増の取引となっている。鉢物は、一部の野菜苗と草花類が軟調な取引となっているが、全体的には例年並の相場で動いている。景気の悪い中での母の日商戦は、天候にも恵まれたことで殆どのショップ、量販店で昨年並み若しくは10%増の販売になっている。販売価格帯に於いては、3000円前後が主流だという。切花と鉢物の比較では、鉢物が圧倒的に顧客に選ばれたようで、カーネと他品目の寄せ植え商品が中心だと云う。

ここ何年かの傾向としてカーネとアジサイを組み合わせた寄植えの売れ行きが良かったようである。これは、花が終わったあとに庭等に植えなおして、例年のように花が咲いて楽しめるからと云う消費者の意見であった。驚くことに「母の日は鉢植えのアジサイで」と云うお母さんからのリクエストが多いからだそうだ。プレゼントされる方も鉢物から庭植えにできる「翌年も確実に咲き続ける花々」を欲しいとのこと。確かに、アジサイは、今年の母の日以降に庭等に植えなおして、比較的に手を入れずとも来年には必ず綺麗な花々が咲くことは間違いない。消費者心理で「翌年も確実に咲き続ける」ことを念頭に於いて、私たちは売れ筋商品を選んでいくことも大事なことと云えるのではないか。