IndexNo:523:石波農水大臣のご祝辞の中から学ぶこと
今週も切花の取引は、白大菊をはじめとする殆どの品目で軟調な取引が続いている。小売市場も低迷し、葬儀・婚礼需要に頼るところだが、思うような数字では伸びていかない。鉢物は、昨年比10%以上の取扱高増で推移しており、好調な取引、販売ができている。 今週の19日に日本花き卸売市場協会の理事会、総会が東京で開催され出席してきました。私個人が思うとする「花き消費拡大事業」関係は、6月以降の各地区の市場連関係の協議で再度、練り直すようになってくるような状況である。別途、論議していかなければいけない事項も多々あるので、時間を掛けて行なうことも重要であると思う。懇親会の祝辞の場で石波茂農林水産大臣が「各業界も同じく、花き市場を筆頭にする花き業界も取扱高の減少が続いていることも周知の事実。しかし、どの業界も取扱高の減少について、あまりにも景気の悪さのせいにしているのではないか」とお話された。その後、来賓の方とお話していると「まさにその通りであり、何か打つ手は他になかったのか」と。 ここで青果市場業界のことをお話すると、花き市場業界程の落ち込みは少ないものの依然、厳しい状況にあるようだ。その中でも宮崎市中央卸売市場の青果の卸会社(100億以上の取扱高)は、前年比103%の取扱高を計上している。では、これが今の景気の悪さが影響していると云えばその通りと応えられる。しかし、ある物品の販売に対して、ピンチをチャンスに変えられたことがこの取扱高の増加を招いたそうだ。花きの消費が落ち込む現状を打破すべく行動を起こさないといけないことは、業界皆が理解していることであり、思うことでもある。今の10代~40代のユーザーを花き消費者に変えていくことが、市場をはじめとする業界の第一の課題ではなかろうか。早め々の対策に取り組んでいかなければ同じことの繰り返し。そうならないためにも、業界のみなさんの支援、協力を「花き消費拡大事業」にお願いしたい。 |