IndexNo:528:景況判断指数のアップは景気回復の兆し??
今週の切花は、白大菊を中心に全体的に弱含みの取引となっている。先週にご説明した花き市場の流通形態において、2対3対5の状況であり、小売事情が依然、厳しいものになっていることで全国的に低迷した価格での取引となっている。鉢物は、取扱高・数量共に昨年並みでの販売となり、鉢物全般では、好調な取引が続いていることと云えるのではないかと思っている。 九州管内の企業に回復の兆しが出てきたと一昨日の新聞で報道されていた。とくに製造業で在庫調整が進み、生産が増加したことが主因である。但し、景況判断指数(以下指数)はマイナス圏内であり、消費の低迷など先行きには不透明感があるとのこと(九州財務局)。九州北部(福岡・佐賀・長崎)の全産業の指数はマイナス38.3%(8.6ポイント改善)であるが、南九州(熊本・大分・鹿児島・宮崎)では、マイナス30.5%(22.8ポイント改善)であった・産業別では半導体、自動車、家電向け需要が回復し、食料品や輸送機械器具もマイナス幅が縮小。非製造業や小売で一部上昇が見られたが、建設や卸売業が依然厳しい状況であると云う。 第一四半期での生鮮流通業界では、青果、水産共に2%~4%位の減である。花き市場に関しては、一部の市場が落ち込みが続いているものの、昨年比並み、若しくは約3%増で推移している。この数字は、安心できるものではなく、昨年の6月の異常な安価な相場が続いたこととの比較であり、一昨年と比較してみると1%~2%の減少である。確かに鉢物の取扱高、数量等の流れをみると景気の回復傾向であるとの認識がたつが、切花全般をみていくと、まだまだ、そのような状況でないことは理解して欲しいと思う。7月の市況がどのように動いていくかがポイントとなってくるので、冷静に判断していきたいと思っている。 ネット(Web)を使った異業種の販売が大きく伸び、そして時代の申し子のように報道されている。また、通販、コンビニが百貨店の売上を追い越している位に元気がいい。しかし、3年前にテレビ等で大きく報道され、その時期の「ウェブの神様」と言われた経営者(花き業界の方)が倒産して、現在は消息もつかめていないとのこと。洋服関係、健康食品等の販売もそうだが、生鮮品等の販売は、もっと難しいのである。始めた時には、勢いや話題性でよく売れるもので、一定期間経つとすぐに大きな壁にぶつかり、なかなかその壁を乗越えられずにいる。また、代金回収や到着時の状況の問題等があり、今でも完全にクリアできないでいる。 新規の戦略や同業者が増加して倒産や廃業となっていく。専門業者のみに販売する当社のネット(Web)取引システムも7年目になるが、今でも問題点を多く抱えているのである。メディアに一言「1~2年前に取り上げたあの会社はどうなりましたか」「今でも続いていますか」 皆さんに謝罪申し上げます。先日開催された宮崎市中央卸売市場協会の理事会、懇親会の場で、花々がゼンゼン飾られてなかったことと、飾らなくてはと思いながら実行に移せなかった私に問題がありました。今後は、充分に注意をしていきたいと思います。ひとつひとつの行動が、花の消費にかかわってくると宣言しているのに本当にすみませんでした。 |