IndexNo:530:各団体での総会に参加して述べること

今週は、切花・鉢物ともに6月後半の悪い流れの中で弱含みの取引となっているものの、販売単価は、水曜中日頃から、ようやく本来の価格に戻ってきている。但し、取引単価は例年並みになってくるものの、取扱数量が減少している傾向(高冷地物が遅れている)であるために取扱高は7月に入り前年割れを続けている。この傾向は、全国の花き市場でも同じことが云えるのであるが、ようやく菊類の相場が戻りつつあることで他の市場も本来の安定した販売を目指している。

6月~7月に入り、色々な団体が総会の開催を迎える。私もかなりの数で出席しているが、生産者の皆さんや買参人の皆さんにお伝えしていることがある。花々の単価が安いと生産者の方々も買参人の方々も厳しくなってくる。とくに生産者の皆さんにはこのようなことを伝えるようにしている。「今の安価な価格では生産意欲も低くなることは理解しているが、このような状況こそ、自分の出荷する商品に対して今まで以上の選別に力を注ぎ責任を持つこと、そして、入り数を抑えてまでも買参人の方々に買い易くしていくことで自分の生産者としてイメージ作りが重要である」と。昨日もバラの生産者(後継者)の方とお話しているが、その方も同じ考え、方針であり、いかに個々の品目の生産を続けられるかが今は大事であると。確かにコストは多少なりとも掛かってはくるが、顧客がいかに買い易くしていくことが時代の流れに沿うことですよね。と

また、買参人の方々には「若年層の墓参り等の仏花需要やギフト関係の消費拡大を目指してください」と伝えている。これは、とくに20代~30代の人達が「花々」の購入金額の割合が少ないので、今のうちに購入層の底辺の底上げをしていくべきであり、10年後、いやそれ以上の時期に必ずに「花々に親しむ」事になることで花き業界が生き残っていくべき本来の姿であると。消費者(ユーザー)を待つ商売から消費者にアピールしてリピーターとなる商売への基本として、技術・接客・安心と云う手法で生き残りをかけていく。それが今、なすべきことでありますと。