IndexNo:537:政権交代より個人・企業の努力で今を乗越える

今週、切花は、取扱数量・販売単価共に昨年並みと云う数字で推移している。今日の金曜には、菊類が反発して、来週の彼岸商戦へ弾みをつけそうな雰囲気である。鉢物は、苗物の入荷増にて全体的に軟調な取引であった。彼岸の入荷情報であるが、菊類では、大菊系で白(優花)、赤・Pが入荷減であり、黄は来週後半には減少傾向にあるので早めの購入を勧める。小菊系は全体的に入荷減でとくに黄が極端に少ない。SP菊系は通常の入荷が見込めるが、地元産と輸入物の使い分け(購入に関して)は確実にしていくことがポイント。百合系は鉄砲百合が減少しオリエンタル系は単価次第で入荷の増減が決まりそうであるので、顧客にも来週からの購入を要請している状況である。リンドウはもちあい相場であるが、産地によっては花しみが多く上級品の購入を勧めたい。

国政も民主党他の連立政権でスタートして、景気、雇用、外交や○○手当の支給とか高速道路の無料化等の導入で期待はしているところ(雑収入が増えて一方で所得が減って一緒では困るが・・?)であるが、今は国内の景気回復に全力を注いで欲しいと思っている。先日の日経新聞に日産自動車は中国販売が国内販売を抜いたこと、国内銀行が建設業向けの融資が25年ぶりに低調な水準であったこと、花き業界でも輸入商品が過去最高であったことなど、国民の生活がより厳しくなってきている。花き市場では、取扱高が昨年の大きな落ち込みであり、その取扱高を今年に横ばいにしていくことが急務である。多くのアクションを起こしても、この横ばい状況は続いていくものと判断しているが、何も行動しなて普通の販売では厳しいこととなると思う。

この新規の政権与党に期待することもありではあるが、今は個人・企業の努力で乗り切ることしかできない。宮崎でも市場前のイオンの集客力が落ち込んでいるものの、市街地の百貨店では店舗同士の協力体制で販売を行なって徐々に顧客を戻している。何かのアクションを起こすことは時間とカネと労力がいるので計画的にやっていかなければいけないが、そのアクションを起こすと云うことの大事さを当社の戦略として考えている。