IndexNo:540:『損して得とれ』から学ぶこともある。

先週のコラムは、私的PCのファイルが破損して掲載ができなかったことをお詫び申し上げます。数人の方々からメールにて「また入院ですか」・・また?との心配mailを頂きましたが、元気で頑張っていることと、修理完了しましたことご報告致します。昨年は10/15に手術して12/18まで入院して多くの業界の皆様にご迷惑をお掛けしました。今年は、体調管理に気をつけ、厳しい状況で推移した昨年の分を「元気に」取り戻すことを目標としています。

先週は、彼岸商戦(26日明け)も終了して、徐々に軟調(価格が上がらず、むしろ下げ気味の状態)な取引となってきている。今週は、彼岸用に出荷が間に合わなかった小菊を中心に全体的に弱気配での取引であります。鉢物は、先週の鉢日で末端の小売需要が好調だったからか、強もちあいの取引で推移したものの、今週は苗物を中心に反落を招いた取引となっている。10月・11月は、婚礼・葬儀需要の仕事花に影響される相場となってくるし、入荷の増減が価格を決定していく傾向であるので、高く、安くではなく、中値での安定した取引をしていくよう努力していきたいと思っています。

管内の花き市場もネット(Web)取引を主とした販売が増加し、また、来春までに取引を開始していく市場もあります。そう云う状況の中で、県内外の顧客の奪い合いが激化してくる中において「競争・競合」の勝負がはじまってきます。もちろん市場の取扱高、取扱数量の大小で決まるものでもありませんし、顧客の方々が、その会社を選択していただければ嬉しい限りです。

しかし、そのような「競争・競合」で負けた(会社を選んで頂けなかった)時に、そのお客様から他社の利点を教えてもらうことも忘れてはならないと思います。「他市場をお選びになられたと云うこと」「当社より優れた面を持っていること」「その市場さんについての勉強不足を補うために学ばせてもらうこと」と誠実な態度で接していけば、気軽に教えていただけるかもしれません。それができると、当社になかったサービスについての情報が入手できるかもしれないし、既存の顧客に対しても、より良いサービスができるのではないかと思っているところです。

松下幸之助の朝礼365日という本の中に『損して得とれ』と云う言葉があります。当社が顧客に選択されなかったことを素直に受けて、皆で協議して短所を減らしていく行動の中で「自社を見つめ直す」「自社の欠点を治す」ことが大事だと思っています。商談には負けたが、今からの同じミスをして失うことを減らすことができた『損して得とれ』そのようなことの積み重ねで会社は発展していくものと思っているところです。いちばんよろしいのは、商談もまとまり、会社の治していくべき点も分かることができることなんですが、世の中、そんなに甘くはありませんね。