IndexNo:544:「花持ち保証」買参人、生産者の一部の意見

今週、切花は取扱単価、取扱数量ともに昨年並みで取引されている。先週、減少傾向にあった大菊類も順調に入荷している。ただし、小菊類の入荷は増えずに高値での取引となっているようだ。球根、草花類は全体的に軟調な取引となっており、葬儀、婚礼需要が減っていることが要因である。来週から11月に入り、7日が土曜大安となっているので、婚礼需要に期待はしているところです。鉢物は、花、野菜苗を中心に堅調な取引が続いている。また、シクラメン・ポイン等も順調に入荷が増えてきており、これからは、強気配での取引が続くものと思っている。

先日、買参人・生産者の方々との飲み会があって出席してきました。10月下旬に予定していた4者懇談会が花商組合さんの都合で11月25日に変更になっており、その前に多くの意見を聞くことができたことは収穫だったと感じています。内容は、福岡県の白大菊の「花持ち保証」と12月商戦に関する入荷量と販売姿勢についての意見が多かったです。出荷側の「花持ち保証」については、生産者側から賛成意見と反対意見が割れていることには驚きました。

賛成意見では、生産者からは、出荷での個々の責任が大きくなることで販売チャンスが広がってくる。買参人からは、安心して購入ができることで商品の信用性が高まると。反対意見は、JA関係の出荷において、花々の切りこみ日程と輸送体制をクリアしていかなければ問題となってくるとのこと。この件に関しては、花々を切った日から市場に何日かかるかと云うことで、曜日によっては、切り込み日から市場で売られるまでに3日もかかることがあり、この段階での「日持ち保証」は無理があるとのことで買参人、仲卸、量販側からの理解が必要になってくるとのこと。買参人からは、何よりもハサミを入れた日の表示をすべきである。全体的に消費の低迷を変革することでは賛成であり、何かのアクションを起こすことも重要であるとの認識でもありました。

12月商戦に関する入荷量と販売姿勢についてですが、例年の10%以上の集荷、販売を計画している旨の説明をしました。皆さんからの強い要望で私への期待と責任の大きさを実感しており、今以上の販売行動を行なうことの目標・達成の使命を持ったところです。