IndexNo:550:12月生産状況

今週の切花は取扱数量、単価共に前年比並みで推移して、取扱高で微減となっています。白大菊の入荷減は続いていますが、球根類・草花類は価格が上がらず、むしろ下げ気味の状態である軟調な取引となっています。年末、Xmas商戦を前にもちあい相場での取引が続きそうな気配です。これは、葬儀・婚礼をはじめとする仕事花需要が揮わないことが要因であり、全国的に千両等の企画市前と云うことが要因であると思われます。鉢物は、シクラメン・ポイン等が主で販売されてほぼ前年並みで推移しています。取引状況として高値、安値に多少の動きがあっても中心(中値)相場がもちあいの状況であります。

年末商品の産地(出荷)状況でありますが、火曜から水曜日にかけて大菊の担当者と鹿児島・熊本・福岡と2日間で800Kの視察に行って来ました。生産状況は各色の品種共に3割程が前進傾向にあって、この暖冬が続けば18日~23日が最盛期になりそうであります。25日以降に上級品の割合が減り、28日にはその影響が大きく出そうです。当社の県内産地も3日前後早い出荷となりそうですね。

小菊・SP菊は県内・沖縄・鹿児島、熊本を中心にほぼ例年並みでありますが多少、前進気味であることは気がかりです。オリエンタル・鉄砲百合・トルコ、ストック、ソリダゴ・かすみ草も例年並みでありますが、こちらも28日月曜は入荷が減少していく状況であります。全体で云えることは25日(金)までは例年通りで28日(月)は3割減位で推移しそうです。

また、今年は年末の売り日が1日少ないこと(昨年は29日が月曜)で、年明け用にストックする花々の仕入が難しい状況であることも考えて仕入をして欲しいと思います。とにかく産地側も燃料代が高騰した昨年と比べて、今年の12月の生産体制は分散型で考えており、購入する側も例年のような仕入ができると云うことは、今年は通用しないと思っているところです。仕入計画と市場情報での仕入で行くべきでしょう。この生産状況は、あくまでも当社の産地情報であり、来週の16日~19日までの冷え込み(宮崎でも1度の予想)も影響してくるかもしれませんので、あくまでも参考にして下さい。

追伸 私たちが「いつまでも不況で売れない」と思っていたら何も進展しませんし、業界も落ち込んでいくだけです。私達、花き業界の全てのひとが気概を持って努力していき、この『壁』を打ち破っていけば必ず生き残って(勝ち組)いける筈です。私は信念を持ってこの12月を乗越えていきます。