IndexNo:555:社員のミスは「間違いに気づかせる」ことが「やる気のポイント」

先週金曜日掲載予定の「コラム」は東京出張の為に今日の月曜日に掲載します。多くの方々から体調不良なのか、身体の具合が悪いのではないかとメールいただきましたが、元気にやっています。ご心配いただき有難うございます。

今週の切花は、18日月曜に取扱単価、数量は落ち込んだものの、20日(水)・22日(金)と取扱数量ともに単価も上昇し、取扱高増での取引となっています。来週からは大菊類が入荷増となる傾向なので全体的に軟調な取引となるようです。これには、葬儀・婚礼需要も一段落し、1日・15日と墓参りを含む小売事情もあり、仕入は29日に計画している関係で今週前半は苦戦するものと思います。鉢物は、取扱高、数量、単価ともに昨年を上回っており好調な販売ができています。

社員のミスを繰り返さないように指導、統率するのが私達、役員の役割です。失敗を成功の母とするためには、失敗の要因分析を必ずすることであります。具体的に云うと①目的は何だったのか②その為にどのような手法、手段をとったのか③どのような経過を歩んだか④そして最終的にこのような結果が出たというように必ずに失敗を記録していくことが重要だと思うのです。肝心なことは「書いて記録に残す」ということです。

人間は書いて覚えるのだから、身体で覚えるためには「書く」という作業を絶対に省いてはなりません。最近、目標を建てながらも現時点でどこまで到達、達成しているかという途中経過を把握している人は減って、いや殆どいませんね。この時世でのPCが普及しすぎて何でも「キー入力」で終わらせて「書く」人がいなくなった結果でしょうか。

私達、管理職の役目は、失敗を記録して身体で覚えたなら、その失敗をキレイさっぱり水に流すことだと思うのです。(忘れてやることではありません)。これは、口で云うほど簡単ではありません。しかし、いつまでも叱り続けても業績が上がるわけでもないのです。社員が失敗やミスをしたときは叱ることよりも大切なことは、「社員が同じ要因で二度と同じ失敗を繰り返さないように指導しアドバイスすることだ」と思うのです。

直接的に叱ることが、ときには良い場合もありますが、叱責よりも「気づかせる」「感じさせる」ほうがより効果的な場合もあることを忘れてはいけませんね。叱られる覚悟で登場して「再度のミスをしないように教えるフォロー」を受けたことで叱る以上の効果も発揮できる例もあるのです。

社員教育は、子供の育て方より難しい。何故なら、社員には失敗する権利があります。しかし、同じように失敗しても次の成功につながる場合と、そうでない場合があるのです。失敗の要因分析をしっかり行なわなければ、また同じミスを繰り返すことになるからです。そして、その責任は上司である役員や最終的には社長である私にあるのですから。