IndexNo:560:「稼いで使う」

今週の切花は、入荷量は月・水曜と微減、金曜で5%程増加、取扱単価では12~13円程高、取扱高2割増の取引となっている。菊類をはじめ草花類が堅調で球根類は中値が安定している。今年になってから、最悪だった昨年の1.2月を上回っての取引であり、当社の状況として入荷量が安定してきたことと、相対(ネット(Web)取引)が好調であることと、セリ販売でも安定相場での取引が続いていることが要因てあると思っている。昨年までは県外市場の相場が下落すると当市場に流れてくる状況であったが、担当者の出荷者との連絡(情報取り)が確実になってきて、事前での販売が容易になってきたからだと判断している。鉢物は、入荷量で2割減はあったものの取扱高は昨年並みである。これからの「春シーズン需要」に大いに期待しているところである。


先週のコラムでの『稼いで貯める』より『稼いで使う』と云うフローについてお話をしていきたいと思います。会社の経営の中で我慢して貯めることが大事だということはお伝えしました。中小企業ならば月商の1.5ケ月分は貯めなければいけません。とくに今の景気の悪さを考えれば何が起こるかわかりませんし、頼りになるのはコツコツと貯めてきた『自社のお金』だけですね。手元流動性(預金、現金+現金化できる資産+直ちに借入れができる資金)が乏しくなると資金繰りが厳しくなるわけで会社が潰れる要因のひとつでもあります。

キャッシュフローと云うと『稼いで貯める』と思いがちですが、私は『稼いで使う』と云うことを実践してきました。①負債の返済=会社経営に於いて適正な範囲に収まるまで長期借入金等の負債を削減するために稼いだお金を使う②次の経営戦略の資金や設備投資として稼いだお金を使う③株式会社なので株主に還元していくために稼いだお金を使う・・以上です。とくに②では、過去に道経会の講師から企業の価値向上についてのお話があり、そのことを述べますと・・企業の価値は『将来の資金の流れである現在価値から有利子負債(金利支払いが必要なもの)を引いたもの』と聞きました。

難しい云い方になりますが、簡単に言うと上記①と同じことだと思うのです。負債のことを述べましたが、負債とは他の人から借りて調達しているものであり、必ず返済しなくてはいけませんね。純資産(資本)とは自分、自社で稼いだもの(自社、自分のお金)であると云うことです。資産(預金や現金、不、動産等)=負債+純資産とよく聞くのがバランスシートですよね。いろいろと意見を述べましたが、一番大事なことは『計画をもって行動して行くことであり、計画の変更もありと云うこと。そして資金を貯めてそれに上手に使う』ことです。会社でも店舗でも目先のひとつ百円・千円を上手に貯めて行くと壱万円~壱拾万と貯めていくのが容易になります。また、ご意見等もあるでしょうが、あくまでも私個人の意見としてお読みください。