IndexNo:562:球根生産者の方々の懇談会から
今週の切花の取扱数量は、ほぼ前年並みで推移しましたが、取扱単価では月曜が前年を上回ったものの、水曜、金曜と下回っています。今年の3月彼岸の傾向として菊類が遅れて品薄になってきていますし、洋花・球根類も引き合いが強くなってきます。また、今週は、相対注文も思うように納品できずにいるのが現状です。来週から、この品薄感の影響が必ず出てくるものと思われますので価格も高騰していくのではないかと思っているところです。鉢物は、取扱数量、取扱単価、取扱高ともにほぼ前年並みでの取引となっています。 生産サイドでは、この時期に出荷できるように計画を建てて生産体制を組みますが、天候、気温の変化によって思うように出荷できずにいる生産者の方々がいらっしゃいます。問題は、この遅れた分の商品を彼岸明けにどのように売っていくかがポイントになる訳で市場の責任が重くなってくるのです。今日も出荷が遅れた分の販売先を見つけていくことで携帯電話を離すことなく連絡しまくりの状況であります。当社のような地方のローカル市場では、生産者と日頃の連絡、そしてお付き合いの仲での信頼関係のつながりで取引をしていただいています。 昨晩(金曜)も鉄砲百合、オリエンタル系百合の球根関係の生産者12名との懇談会に出席してきました。個々の生産者の方々と直接にお話する機会はありますが、大勢の球根生産者の方々とお話できて大変有意義な懇談会になりました。その中で日向地区の児玉さんから「12月商戦においてコラムでの私を含め、会社の前向きな姿勢は素晴らしかった。生産者も大変励まされてやる気になりました」との意見がありました。他の生産者の方々からも「目の前のできる消費拡大を進めて欲しい」との意見が多く出ました。産地市場として地元で全量販売できることを望んでいらっしゃること、そして市場もそれに向けて今後に営業活動を進めていくことを約束しました。 当社では、昨日の球根類の生産者の方々にも云えることでありますが、全ての品目で多くの後継者が順調に経験をされて成長されています。今までお世話になつた花き生産を続けられた方も含め、20代から30代・40代と多くの若い生産者の方々からも協力を得ています。とくに20代から30代前半の生産者の方々とのお付き合いに関しては、当社の若い世代の人たちに頑張ってもらわなければいけません。昨日も球根担当の竹下係長、そして次の世代を担う三輪君、満行君と他の品目の担当者にも出席してもらいました。多くの人から多くの意見を聞いていく。そして、それを経験、勉強として、個々の担当の生産者の方々とお付き合いしていただく。そのことが、これからの花き業界の発展へと繋がっていくと思うのです。 |