IndexNo:563:当社の夜事情(下見に来る人、出荷に来る人)のお話です
今週の切花は、菊類全般の入荷が減少したことで堅調な取引となっている。全般的に云える事は入荷量で増加(月・水曜日は微減、金曜日は増)、販売単価は例年と変わらず、取扱高は増加となっている。婚礼、葬儀需要に頼ってきた市場の状況でありましたが、昨年末、そして春彼岸と小売事情は確実に良い状況になってきており、菊類以外を含めて草花・球根・洋花類ともに好調に販売できているようです。鉢物は、全国的に入荷量が減少傾向にあるようで販売単価は上がっているものの取扱高ではダウンしているのが3月の全国的な状況のようです。 切花・鉢物と同じことが云えますが、この3月の入荷量減そして安定相場の要因として、寒暖の差において、ハウスでの暖房にかかる燃料代の節約(いかにコストを下げるか)が影響しているようで、晴天が続くと入荷増、逆に曇天が続くと入荷が減少傾向にいくようです。生産者・出荷者の皆さんは、この「すきま」を狙えば、より優位に販売ができるかも・・・・しれません。 ここ1年において、夜遅くまで会社に残っていると、新規の花屋さんや生産者(新規、後継者)の方々とお会いすることが増えてきました。おそらく仲卸の顧客である新規の花屋さんは、みなさん20代~30代と若い人が多く、商品(入荷量)の下見をしていらっしゃるようで大変、勉強熱心な方が多いようです。ある程度の質問(品目、品種の入荷状況と単価について)にはお応えしますが、さすがに商品単価のことは云えませんね。新規の花屋さんもそうですが、現在の大口の取引先である花商さんも最初はセリことさえ何も知らずに業界に入ってこられたと思います。業界全体が盛り上がるためには、現況の顧客はもちろんでありますが、新規の顧客も大事な仲間だと思います。その方々を育てていくのも『市場の責務』でしょう。 また、新規・後継者の生産者の方々とも話をする機会が増えています。そのような方々には「過去の歴史で学ぶこと」を最初にお話するようにします。殆どの皆さんが「何を作ればいいでしょうか」等との質問が多く、「成功例」ばかり追いかけていそうな感じなので、逆に「このような失敗もありましたよ」と苦しい状況の中で生き残った方々のお話をしています。私の話がこれからの生産意欲に役立てればと思っているところです。これからも色々な方々とお話する機会を作っていこうと思っています。運送会社に出荷を依頼されている生産者(出荷者)の皆さんも、たまには市場に足を運んでいただければよろしいかと思っています。お待ちしています。 追伸 たまに私をみて「当直のおじさんですか」と云われます。私は「ハイ」と答えています。(笑) |