IndexNo:566:今期の目標として「消費者目線」をより重要視する
今週の切花は、月,水と取扱高、数量、単価ともに前年を上回りました。今日金曜は、ほぼ前年並みで推移しました。卒業、入学そして離任式と春の需要期も終わってきますが、これからが正念場となりそうです。全体的に大きな相場の崩れはなく「中値安定」で取引できるように努力していく所存です。鉢物は先週からの軟調な取引が続き苦戦していますが、暖かい春の兆しが戻れば良しとしますが、雨が続き気温が上がらない場合は、この状況は続いてくるものと思われます。切花・鉢物ともに強大な営業活動は続けていますので各位のご協力とご教示をいただければと思っているところです。 営業年度も終わり、決算期にはいってきました。平成21年度は切花で99%・鉢物で100% 全体で99%(特販、買付分は除く)の結果となりました。全国的に生鮮4品(花き・青果・水産・食肉)の取扱高が厳しい中では、健闘しているとは思っているところです。今期の傾向として15億以下の取扱高市場は101~102%の成績を残しているようですが、逆に取扱高が15億~50億の市場は苦戦しているようです。当社も後者に入るので今期も努力、行動、成果と目標に向けて産地市場としての責務を持っていく所存であります。 今期の目標として『お客様満足活動』を考えています。もちろん最小の費用で最大の効果を出せば問題ありませんね。「現場にいる人間が頑張ればいい」と云う発想は間違いであり、個人の技量に頼っている市場には未来はないと思っています。営業部門の業務が優秀な市場マンの個人技によって支えられているとしたら、市場としては永続的に業務を伸ばしていくことはできないでしょうね。何故ならば、その人間の能力が落ちたりするならば、業績はとたんに悪化してきますし、個人の技量と云うのは非常に不安定でバラツキがあるからだと思うのです。 今は、優秀なその個々の持っているノウハウを皆が共有できる仕組みと今だからできるサービスを提供する仕組みが大事だと思います。何年か先には、必ずに働き盛りの優秀な人材(財)不足という状況が訪れてくるでしょう。反面、業務の平準化により、パート、アルバイト、派遣社員、外国人労働者の割合が今以上に増えてくるでしょう。私達、零細な企業(市場)が目指す仕組みとは、そういう人達の能力をも充分に活用できる仕組みづくりとコストダウンを一緒にしていく仕組みでもあります。 従来は「花々」を生産した以上は必ず消費させていくと云う、つくる側と売る側だけり論理だけが横行していました。今では、このコラムでも述べたようにサプライチェーン(生産・流通・物流・販売・)とあらゆるところでお客様発の新しい発想や新しい決断が問われることになります。①どのような花々を生産すれば顧客(消費者)が喜んでくれるのか②どのような花々を販売(提供)すれば顧客(消費者)は喜んでくれるのか③そのためにどのような活動・行動・サービスを図れば顧客(消費者)が満足してくれるのか・・・・と云う『消費者目線』を市場としても今以上に重要にして努力していきたいと思います。それが生き残る道なのかもしれません。 |