IndexNo:586:「喉もと過ぎれば何とやら」 パイの拡大運動を忘れていませんか
今週の切花は、取扱数量は減少していますが、取扱単価では昨年比5円程高く、取扱高は昨年並みの状況でありました。内容的には、洋花・草花・球根類と婚礼、葬儀需要での注文を含め引き合いが強く、また、産地入替(高冷地物と暖地物)の隙間になることで入荷が減少していることで強含みの取引となっています。菊類は、水曜(3日)後半から反発した取引となり、来週は品薄高の模様。鉢物は、取扱数量は減少していることで取扱単価は高い状況となっております。胡蝶蘭を筆頭に洋ラン類が好調で取引され、花苗が先週よりも好調に販売されてきていることが、これからの取引に期待が持ててくるのではと思っています。 パイの拡大○○会・消費拡大○○会の話で盛り上がっていた昨年5月から今年の3月。当社でも生花商・生産者の団体と花き業界のパイの拡大を何とかしなくてはいけないと協議を重ねていました。しかし、しかしですよ、今期は、異常な高温気象で花々の取扱単価が高く、全国の花き市場は取扱高が5~8%位は伸びていることで、日本の花き市場の方々は『あの時の現状のままではいけないとの想いを忘れていませんか』 先日の九州花き卸売市場連合会の協議会が沖縄で開催されたときに協議事項の中で質問とお願いをしました。質問の内容は、出席市場を含め、幹部の方々に昨年秋に臨時に協議会を開いた時は「国内単位でできなければ九州の市場単独でもやりましょう」と云う強い想いを皆さん持っていらっしゃいました。それが、わずか1年で気象変動の影響で相場が高くて、取扱高が伸びたから話が消えてしまう。では、来年にまた、あの低迷した時期がきたら、またスタートラインに戻るのですか・・・・と。 また、お願いとして、今後の協議事項の中に九州だけでもできる「パイの拡大事業を進めていく」ことを今後の議題として取り上げていただきたい。そして具体的な事業の研究・勉強を推進していただきたい。と・・。全国に私の「社長のコラム」の読者がついに先週金曜~月曜の4日間で2000人を越えました。取扱高が伸びているからこそ、会社に余裕ができる。その時こそが「パイの拡大推進事業」を進めていくべきではないでしょうか。皆さんのご意見を伺いたいと思います。 次の世代へのバトンタッチ・次の花き業界の為にも、目標を定めて、何かの行動をしていく。次にお金と労力とアイデアを出しあい、皆で続けていくことの大事さを認識していくことが最需要点なことだと思うのです。 |